【全国1,500例を解析】糸リフト施術後の不満要因を解明した多施設共同研究が国際美容外科学術誌「PRS – Global Open」に掲載

高齢および多糸使用は糸リフト施術後の不満を予測する因子であることを明らかに

TCBの奥村 公貴医師は、糸リフト施術後に患者が抱く不満要因について研究し、論文「Predictors of Dissatisfaction After Polydioxanone Thread Lift: A Multicenter Retrospective Analysis」(ポリジオキサノン(PDO)糸リフト後の不満要因:多施設共同後ろ向き解析)を発表いたしました。
同論文は2025年10月、国際美容外科学術誌「Plastic and Reconstructive Surgery-Global Open」に掲載されました。

論文「Predictors of Dissatisfaction After Polydioxanone Thread Lift: A Multicenter Retrospective Analysis」

発表した論文の画像

文献情報

論文タイトル Predictors of Dissatisfaction After Polydioxanone Thread Lift: A Multicenter Retrospective Analysis
掲載誌 Plastic and Reconstructive Surgery-Global Open
掲載日 2025年10月
著者 Okumura, Kohki MD; Tamura, Takahiko MD, PhD; Teranishi, Hiroo MD
URL https://journals.lww.com/prsgo/pages/articleviewer.aspx?year=2025&issue=10000&article=00021&type=Fulltext

論文要旨

背景

ポリジオキサノン(PDO)糸リフトは、低侵襲の顔のエイジングケア法として広く用いられている。これまでに手技的結果や合併症に関する報告は多数あるが、術後の「不満」に関する研究は限られており、とくに大規模多施設データを用いた検討は少ない。本研究の目的は、PDO糸リフト後の不満要因を特定することである。

方法

日本国内の美容外科クリニックにおいてPDO糸リフトを受けた1,500例を対象に多施設後ろ向き解析を行った。術後不満は「効果不十分による再来院」と定義した。年齢、糸の本数、性別と不満との関連を一変量および多変量ロジスティック回帰分析で評価した。さらにYouden指数を用いた受信者動作特性(ROC)曲線解析により最適カットオフ値を算出した。

結果

術後不満は51例(3.4%)に認められ、年齢(オッズ比=1.06[95%信頼区間:1.03–1.08], p < 0.001)および糸の本数(オッズ比=1.09[95%信頼区間:1.03–1.16], p = 0.001)が有意な予測因子であった。ROC解析により、不満を予測する最適カットオフは年齢43歳(AUC=0.701, 感度=0.725, 特異度=0.615)および糸本数10本(AUC=0.674, 感度=0.784, 特異度=0.566)と求められた。多変量モデルのAUCは0.754であった。

年齢のみでみたときの術後不満

年齢のみでみたときの術後不満

糸の本数のみでみたときの術後不満

糸の本数のみでみたときの術後不満

年齢と糸の本数でみたときの術後不満

年齢と糸の本数でみたときの術後不満

結論

高齢および多糸使用はPDO糸リフト後の不満を独立して予測する因子であることが示された。これらの結果は、年齢や施術ボリュームに応じた糸の戦略、ならびに現実的な期待値を共有する術前カウンセリングの重要性を示唆する。

執筆医師

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奥村 公貴(Kohki Okumura)

TCB梅田大阪駅前院 部長
上級指導医

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