MEN’s特集 ワキガ・多汗症

汗腺の種類と特徴

エクリン腺

エクリン汗腺は皮ふの比較的浅い部分から汗を出します。私達が一般的にかいている汗は、このエクリン汗腺から出るものです。この汗腺は運動や厚い時などにかき、体温調節を行うためのものです。

成分のほとんどが水分で出来ており「サラッとした汗」になります。残りは塩分・乳酸・カルシウム等のミネラルです。

アポクリン線

アポクリン汗腺は、皮膚の深い部分にあり、体毛に直接繋がっており毛穴から汗を出します。体毛の多く集中しているワキの下や性器の周辺、耳の中、乳首の周辺等に多く分布しています。

アポクリン汗腺から出る汗の成分は脂質、鉄分、蛍光物質、色素等で「粘り気のある汗」になります。この汗自体は臭いませんが、体外へ排出された後、細菌によって分解され独特の強いニオイを発し、これが一般的な「ワキガ臭」となります。

また、エクリン汗腺とアポクリン汗腺は自律神経によりコントロールされていますので、緊張したときなどにも大量の発汗や臭いの発生をみることがあります。

アポクリン線と思春期の関係

アポクリン腺は性ホルモンの影響を強く受けているため、中学生くらいになってから症状が始まります。

ワキガは遺伝性の疾患ですので、お父様かお母様どちらかがワキガの場合にはお子様にも症状が出てきやすくなります。

誰しもがアポクリン腺を持っていますが、ワキガの患者様はアポクリン腺自体が大きく発達しており、その密度も高いことがわかっています。

多汗症とは?

主にエクリン汗腺から必要以上に汗が分泌されるのが「多汗症」。温度や湿度に関係なく、また運動や食事などの汗を出るようなことをしていないにも関わらず大量に汗が出るのが特徴です。

原因としましては、汗の分泌をコントロールしている交感神経の乱れが原因です。体質、精神的なストレス、食生活、ホルモンバランスなど、様々な要因が絡みあい、交感神経が正常に働かなくなることで起こります。

汗が大量に出ることによって、ニオイも強くなる傾向に。また症状の強い部位は、ワキの下、手のひら、足の裏など、人によって様々です。

ワキガ・多汗症の治療方法

ボトックス・ボツリヌストキシン注射(軽度)

メスを使わない多汗症治療として人気。注射1本で、汗とニオイを半年~1年程(個人差あり)抑えてくれます。

軽度のわきがなら、これだけでも十分。繰り返し注射することで、効果が倍増していきます。

ボトックス・ボツリヌストキシン注射(軽度)

ワキの下に数ミリ程度の穴をあけ、極細のカニューレでニオイのもととなるアポクリン汗腺を吸引する方法。施術時間が短いのも特徴です。メスを使わないので、傷跡は徐々に目立たなくなります。

これまでよりアポクリン汗腺の数がぐんと減るので、ニオイ軽減の効果は確実。日頃のお手入れがぐんとラクになります。

超音波ハイブリッド法【超音波+せん除法】(中程度~重度)

予め超音波法でアポクリン汗腺などを取り除き、熱処理された状態からさらにせん除法を行います。

ワキの下の皮膚をめくり返し、汗腺を丁寧に取り除いて行きます。

剪除法(重度)

剪除法は、アポクリン汗腺をしっかりと除去する手術法。ワキ下の皮膚を3cmから4cm切開し、ドクターの目視により、アポクリン汗腺をできる限りしっかりと除去します。

ややダウンタイムがありますが、術後はニオイを気にせずに生活できます。

剪除法は、ワキの汗が多い多汗症の方にも高い効果が出ています。また、術後にワキの毛がだいぶ薄くなることもわかっています。

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