2025/12/24 公開
2025/12/25 更新
内服である程度の改善は可能ですが、限界はあります。
肝斑(かんぱん)には、内服治療、特にトラネキサム酸が効果的とされています。
ただし、老人性色素斑やそばかすなどのシミ全般の治療や美白目的の治療では、内服だけでは期待していた効果が実感できないケースがあります。この場合は、外用薬やレーザー、スキンケアとの併用治療が望ましいです。
目的別の美容内服薬をご紹介
シミ・肝斑におすすめの内服薬
- トラネキサム酸(商品名例:トランサミンなど)
- トラネキサム酸は、メラニン生成を抑える、抗プラスミン作用というメカニズムを持つと考えられています。
肝斑に対して効果が認められた報告があり、1日に0.75〜1.59 グラムずつを投与し、11例中11例が改善を認めたという研究もあります。
一般的な服用例として、「1日3回、食後」などの案内があります。 副作用としては、まれに食欲不振、悪心、嘔吐、下痢、発疹などが報告されています。
- シナール(主成分:ビタミンCなど)
- シナールは、美白・シミ・肝斑の予防や改善を目的に処方されるケースがあります。
ビタミンCは、メラニン生成抑制や抗酸化、コラーゲン生成促進といった作用を持つとされています。
- ユベラ(主成分:ビタミンE)
- ユベラは、抗酸化作用や血行促進、皮膚代謝促進などを通して、肌のくすみやシミの改善をサポートする目的で使用されることがあります。
- ハイチオール(主成分:L‑システイン)
- ハイチオールは、メラニン合成を抑える働きや、ターンオーバーを促進する働きがあるアミノ酸の一種です。
これらの内服薬は、単体でシミを消すことができる治療薬ではありません。特に、老人性色素斑や深い色素沈着では、内服と外用、光もしくはレーザー治療、さらに生活習慣改善が併用されるケースがほとんどです。
シミ治療では、医師による診断が大変重要です。例えば、肝斑と通常のシミ(老人性色素斑)では治療のアプローチが異なります。誤診や誤治療が行われると、逆効果になる場合もあります。
内服薬にも、副作用や使用上の注意があります。トラネキサム酸の場合は、血栓リスクや止血作用との併用注意などがあるため、医師にご自身の状況をしっかり伝えることが重要です。
継続使用とある程度の期間が必要で、症例報告では数ヶ月から1年程度で改善が認められたものもあります。
また、内服だけでなく、紫外線対策や肌への摩擦軽減、適切なスキンケアなども併せて行うとより効果が期待できます。
ニキビ内服薬
主なニキビ内服薬は以下の4つになります。
- トラネキサム酸:抗炎症作用、ニキビ・ニキビ跡・赤みの改善
- シナール配合錠(ビタミンC+B群など):メラニン生成抑制、コラーゲン生成促進、皮脂代謝サポート
- ピドキサール(ビタミンB6関連):皮脂の過剰分泌抑制、ターンオーバー促進
- リボフラビン酪酸エステル(ビタミンB2関連):抗炎症作用、皮膚のバリア強化
また、ニキビ内服薬によるニキビ治療の組み合わせや、期待できる効果を紹介します。
- 抗生物質(例:ミノサイクリン、ロキシスロマイシン)
- 炎症を起こしている赤ニキビや化膿ニキビを改善し、抗菌・抗炎症作用も期待できます。
炎症が強いニキビや、抗菌治療が必要な場合にご提案しています。
- ビタミン剤・補助内服(例:ピドキサール(ビタミンB6)、ユベラ(ビタミンE)、シナール(ビタミンC))
- 皮脂分泌や肌代謝を整え、炎症後の症状や色素沈着を抑えるサポートに使用します。
比較的軽めのニキビの治療や、外用と内服で補いたい場合にご提案しています。
- ホルモン療法(女性向け低用量ピル)
- 女性ホルモンのバランスを整え、ホルモン性ニキビの改善を図る治療方法です。
月経周期やホルモン変動が関係しているニキビを治療する場合にご提案しています。
- 強力な内服薬:イソトレチノイン(ビタミンA誘導体)
- 皮脂腺の縮小、角化抑制といった強力作用が働きます。
重症ニキビや難治性ニキビに用いられますが、日本では未承認の治療法になるため、注意が必要です。 通常治療で改善しない重症ニキビや、化膿や瘢痕などのリスクが高いケースにご提案しています。
紫外線対策の内服薬
- ソルプロプリュスホワイト
- 1日1粒の「飲む日焼け止め」のサプリメントで、抗酸化作用や、紫外線による赤み・炎症の抑制の効果が期待できます。
- クリスタルトマト®
- 100%天然の白いトマト由来のサプリメントで、紫外線を吸収するカロテノイドを含んでいます。身体の内側から紫外線対策を行い、メラニン生成を抑制する作用があります。
美白・シミ・くすみ治療に適した内服薬には、ほかにトラネキサム酸やシナール配合錠(ビタミンC+B群)、ユベラN(ビタミンE)、タチオン(グルタチオン系)などが挙げられます。
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このQAを監修したドクター
日本形成外科学会専門医。TCB「上級指導医」。
手術はもちろん、カウンセリングも大切にして、ご納得いただけるように分かりやすく丁寧に説明させていただき、手術前から術後も安心して通っていただけるようにフォローもしっかり致します。
経歴
- 2007年
- 藤田医科大学医学部 卒業
- 2007年
- 藤田医科大学病院 形成外科
- 2010年
- 市立伊勢総合病院 形成外科・消化器外科・呼吸器外科・乳腺外科
- 2012年
- 藤田医科大学病院 形成外科
- 2014年
- トヨタ記念病院 形成外科 医長
- 2017年
- 高須クリニック
- 2020年
- 東京中央美容外科
- 2021年
- 東京中央美容外科 京都駅前院 院長
- 2022年
- 東京中央美容外科 名古屋駅前院 院長
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