ワキガを自力で治す方法は?ワキガの対処法について解説

2024/03/15 公開

2024/03/19 更新

ワキガを自力で治す方法は?ワキガの対処法について解説

ワキガとは、ワキから特有のニオイを発する症状です。ワキガ臭に対して不快感を感じる方もいるため、ワキガを自覚している方のなかには、「ニオイを抑えたい」「対策はしてるけど大丈夫かな」と思っている方も多くいます。では、医療機関での治療や手術をせずに、ワキガを自力で治す方法はあるのでしょうか?
このコラムでは、自力でできるニオイの対処法やワキガを完治させる方法などについて解説します。

ワキガの原因

ワキガはワキの毛根組織にあるアポクリン汗腺(アポクリン腺)から分泌される汗と、皮膚表面の常在菌が原因です。
アポクリン汗腺から分泌される汗自体は無臭ですが、汗にはタンパク質や脂質などの有機酸が含まれています。皮膚表面の細菌によって有機酸を含んだ汗が分解されることでニオイが発生します。
ニオイの種類には個人差がありますが、香辛料や硫黄臭、カビのようなニオイが特徴的です。アポクリン汗腺はワキガではない方にも存在しますが、ワキガの方はアポクリン汗腺が大きく、数が多い傾向にあります。
また、ワキガは優性(顕性)遺伝のため、両親の片方がワキガの場合は50%程度、両方の場合は80%程度の確率で発症するといわれています。

ワキガを自力で治す方法は?

ワキガは遺伝に起因するため、残念ながら自力で治すことは難しいです。ワキガを治すには、ワキガの原因であるアポクリン汗腺を除去する必要があります。アポクリン汗腺を自力で除去する方法はないため、医療機関での治療や手術をしない限り、根本的な改善には至りません。

ワキガの対処法

ワキガを自力で治すことは困難ですが、適切な対処法によって独特なニオイを軽減することができます。汗と密接な関係にあるワキガ臭を抑えるには、普段の生活から見直すことが大切です。

食生活の改善

アポクリン汗腺から分泌される汗は、食事で摂取した栄養素が関係しているため、食生活はニオイの強さに影響を与えます。タンパク質や脂質、油分の多い食べ物はアポクリン汗腺の働きを活発にさせ、ワキガ臭を強める可能性があります。ジャンクフードや揚げ物、お菓子などは控え、野菜を中心としたバランスの良い食生活を心がけてください。

喫煙や飲酒を控える

タバコに含まれるニコチンやお酒のアルコールには、アポクリン汗腺を刺激する作用があります。したがって、タバコの吸い過ぎや過度な飲酒により、発汗量が増加し、ワキガ臭が強くなります。ワキガを悪化させないためにも、減煙や減酒が大切です。

運動や入浴の習慣をつける

老廃物が体内に溜まると細菌が繁殖してしまい、ニオイが強くなる可能性があります。老廃物を体外へ排出するには、適度な運動や入浴がおすすめです。身体を動かしたり、お風呂で温まったりした状態で汗をかくと老廃物の排出が促進され、細菌を減らす効果が期待できます。日常的に身体の内側からキレイになる意識を持ち、老廃物を溜めないことがワキガ臭を抑えるポイントです。

ワキ毛の処理

ワキ毛が生えていると通気性が悪く蒸れてしまい、細菌の繁殖が活発になります。細菌が増えるとニオイが強くなる傾向があります。定期的に処理して細菌の繁殖を抑えることでワキガ臭の改善につながります。

ワキガを完治させる方法

ワキガを根本的に治したい場合は、医療機関での治療や手術が必要です。改善が期待できる手術には、吸引シェービングと剪除法の2つがあげられます。
吸引シェービングは「カニューレ」と呼ばれる器具で、ワキガの原因であるアポクリン汗腺を吸引する施術です。1センチ程度の切開しか行わないため、ダウンタイムが少なく、傷跡は目立ちにくいといった特徴があります。剪除法はワキのしわに沿って切開し、アポクリン汗腺を全摘出する手術です。ワキガの原因であるアポクリン汗腺を直接取り除くため、より根本的な治療を望む方におすすめです。
また、一時的にアポクリン汗腺から分泌される汗の量を減らし、ニオイを抑える治療法として、ボトックス注射があります。手術をするには抵抗があるという方は、注射のみで完結するボトックス注射をおすすめします。

まとめ

ワキガを治すには、ワキガの原因であるアポクリン汗腺を除去する必要があるため、自力での治療は難しいです。しかし、今回ご紹介した食生活の改善や、減煙・減酒などの対処法を意識すればアポクリン汗腺から分泌される汗の量を減らし、ワキガ臭の改善が期待できます。
TCB東京中央美容外科では、さまざまなワキガ治療をご用意しています。自力のケアで効果を感じられない場合や、ワキガを根本的に治療したい方はお気軽に無料カウンセリングまでお越しください。

このQAを監修したドクター

安本 匠

新宿三丁目院 院長

安本 匠

TCBの「エリア総括院長」として活躍。
患者様の理想に近づけるための治療プランを複数提案し、術式や予算、リスクについてご納得いただいた上でお選びいただけるよう、丁寧な説明を心がけています。
日本外科学会認定専門医

経歴
2010年
山形大学医学部 卒業
2010年
山形大学医学部附属病院 循環器病センター
2011年
山形大学医学部附属病院 救命救急センター
2011年
日本海総合病院 外科
2012年
山形大学医学部附属病院 心臓血管外科
2013年
日本海総合病院 心臓血管外科 副医長
2014年
山形大学医学部附属病院 心臓血管外科 病院助教
2015年
TCB 東京中央美容外科 福島院 院長
2016年
TCB 東京中央美容外科 郡山院 院長
2017年
TCB 東京中央美容外科 仙台駅前院 院長
2023年
TCB 東京中央美容外科 新宿三丁目院 院長
備考
ボトックスビスタ® 認定資格医
ジュビダームビスタ® 認定資格医
ジュビダームビスタ®バイクロス 認定資格医
日本美容外科学会(JSAS) 正会員
日本外科学会 専門医
日本脈管学会 専門医
下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による指導医

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