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2024/12/10 公開
2024/12/11 更新
ボトックス注射の治療で使う薬剤の量は、「単位」で表します。単位の数字が大きいほど薬剤の効果は強く、施術部位ごとに適切な単位数を注入することが大切です。このコラムでは、ボトックス注射の単位の目安を部位別に紹介しています。
目次
ボトックス注射とは、ボツリヌス菌から抽出した毒素をもとに作られた薬剤を筋肉に注入する治療法です。ボトックス注射には筋肉の過剰な動きを和らげる働きがあり、顔の表情筋に作用させることでしわをなくしたり、筋肉の目立つ部分(エラやふくらはぎ)に注射することでボリュームダウンを目指せます。また、発汗を抑えることで脇汗にも効果があります。
一般的に薬剤の分量は「cc」や「mg」などで表示されることが多いですが、ボトックスでは「単位」で表します。ボトックスがボツリヌス菌によって作られる天然のタンパク質を有効成分としているためです。天然由来成分から作られたボトックスは、注入する分量と治療に必要な薬剤の量が一定の相関にならないことがあります。また、ボトックスは粉末状の製剤を生理食塩水に溶かして注入するため、何ccと液体の量で表現しても、そのなかにどれくらいの薬剤が含まれているか正しく判断できません。そこでボトックスの効果を「単位」で表し、治療に必要な量を単位数として調整しています。
ボトックス注射は、部位別に注入する単位数が異なるため、部位ごとに必要な単位数を紹介します。気になる部位をチェックしてみましょう。
部位 | 単位(目安) |
---|---|
エラ | 片側:25〜50単位 両側:50〜100単位 |
顎 | 8〜16単位 |
目尻・目の下 | 目尻:12単位 目の下:8単位 |
バニーライン(眉間・鼻) | 5~10単位 |
口元 | 口元:10~30単位 口角:4~6単位 |
肩 | 片側:16単位 強力片側:32単位 |
わき | 片側12.5〜50単位 |
脚・ふくらはぎ | 範囲が小さい場合:20〜30単位 範囲が大きい場合:100〜120単位 |
ボトックス注射の注入量は、患者様の身体の状態や、クリニックの治療方針によっても異なります。ここで紹介する単位数は、1つの目安として参考にしてください。
エラが張って目立つ原因は、咀嚼や歯ぎしりなどの動作で咬筋が過度に発達してしまっていることが考えられます。エラのボトックスではエラ張りの原因である咬筋にボトックス注射を行い、筋肉を緩めて顔の輪郭をスッキリさせます。エラのボトックスに必要な単位数は、片側で25〜50単位、両側で50〜100単位が目安です。
顎には複数のしわができやすく、見た目が梅干しのようであることから「梅干しジワ」と呼ばれます。梅干しジワができる原因の1つは加齢によるもので、肌のハリがなくなることにより表情ジワがもとに戻らなくなるのが特徴です。ボトックスでは顎の筋肉が過剰に収縮した状態を緩和し、表面を滑らかにすることでしわを目立たなくします。顎のボトックスに必要な単位数は、8〜16単位が目安です。
目元も表情ジワができやすい部位で、乾燥による「ちりめんジワ」や加齢に伴う「たるみ」も目立ちやすい箇所です。目尻や目の下にできる表情ジワには、目の周りを囲んでいる眼輪筋の収縮が関係しています。眼輪筋は、目を閉じたり笑ったりするときに収縮する筋肉です。それと同時に下の皮膚も収縮するため、目の周りにシワができやすくなります。目尻や目の下に注射するボトックスは眼輪筋の働きを弱め、表情ジワを目立たなくする治療です。ボトックスの量は目尻で12単位、目の下で8単位を目安に注入します。
眉間のしわやバニーラインは加齢に伴って深くなりやすく、外見が老けて見える要因になります。バニーラインとは、笑ったり怒ったりしたときの表情に合わせて鼻の付け根に入る横ジワです。眉間のしわやバニーラインは加齢による肌の弾力低下の他にも、無意識に考え事をしているときの表情じわが原因になっていることがあります。眉間やバニーラインにボトックス注射をすることで筋肉を緩め、しわが目立たなくなりやさしい印象を与えます。
眉間のボトックスの目安となる単位は、治療範囲にもよりますが5~25単位です。バニーラインについては、5~10単位を目安に注入します。
口周りの縦ジワや年齢とともに下がってくる口角は、老けて見える原因になりやすいです。
口元の縦ジワは、口元をすぼめるときに使う口輪筋という筋肉が動く癖によって皮膚に深いシワが刻まれるものです。口周りにボトックスを注入すると、長く緊張状態が続いていた筋肉が弛緩し、しわの改善につながります。また、口角下制筋の収縮を弱め、口角が自然に引き上げられるように働きかけます。口元にボトックスを注入する目安は、10~30単位です。口角の場合は、4~6単位を目安に注入します。
肩こりがなかなか治らない方は、ボトックス注射によって症状の改善が期待できます。ボトックスには筋肉を弛緩させる作用があるため、慢性的な肩こりの原因となっている首肩の筋肉の緊張状態をほぐす効果があります。首の付け根から背中まで広がっている僧帽筋にボトックス注射をすることで、緊張して凝り固まった筋肉を緩め、肩こりの改善へと導きます。肩のボトックス注入量の目安は、片側16単位、強力片側で32単位です。
ボトックスは、わきの多汗症の改善にも有効です。ボトックスは、神経に作用することで筋肉を弛緩させる効果を発揮し、汗腺から汗が分泌されるのを抑えることもできます。わきにボトックスを注射することで、汗の量が少なくなります。
わき汗の分泌量が減ると、服にできる汗ジミや気になる臭いが軽減されます。治療範囲などにもよりますが、注入するボトックスの目安量は、片側12.5〜50単位くらいです。
スポーツをよく行う人やヒールの靴を履く人は、ふくらはぎの筋肉が発達して太くなった「ししゃも足」になる傾向があります。筋肉が発達した脚を細くするには、ボトックス注射がおすすめです。ふくらはぎの筋肉を弱めることで、筋肉質だった脚が徐々に細くなる効果が期待できます。ふくらはぎボトックス注射の単位は治療範囲によって違い、小さい場合で20〜30単位、大きい場合だと100〜120単位くらいです。
ボトックスは注射した直後に効果が現れるのではなく、治療から1週間経過したころに効果が出始めます。効果を大きく感じられるのは、注射してから1ヶ月後です。
ボトックス注射の効果は一般的に3〜6ヶ月程度持続しますが、時間の経過に伴いだんだんと効果が薄れてきます。注入する量を多くしても、効果がそれ以上長く続くことはありません。ボトックスの効果を長く保つためには、定期的に治療し続ける必要があります。
ボトックスの治療から数日間は、生活のなかで注意しなければならないことがいくつかあります。ボトックスは極細の針で薬剤を注入するため、痛みや腫れが少なくダウンタイムもほとんどありません。ダウンタイムとは、治療後の部位に出る腫れや赤みなどの症状が治まり、日常生活に戻れるまでの期間です。
ただし副作用のリスクが少ないとされているボトックス注射でも、治療後の過ごし方に気をつけないとダウンタイムが長引いてしまう場合があります。ボトックスの治療後にしてはいけないことは、以下の4点です。
注射後に避けた方がよいポイントについて、具体的に解説します。
ボトックス注射をした当日から1週間は、患部のマッサージを避けましょう。治療箇所を強くこすったり揉んだりすると薬剤が患部の周辺に広がってしまい、本来の効果が得られなくなる可能性があります。顔にボトックスを注入した場合はクレンジングや洗顔時に肌をこすらないように、軽く触れる程度の力で洗ってください。化粧水や乳液をつけるときも同様に、やさしく塗るようにしましょう。
ボトックスの治療から3日間程度は、飲酒も控えましょう。アルコールには血管を拡張する作用があり、血行が促進されることで薬剤が患部に定着するのを阻害する恐れがあります。
とくに施術当日の飲酒は、注射部位に内出血や赤みの症状が出る可能性を高めるため、避けた方がよいです。さらにタンパク質で構成されるボトックスは熱に弱く、飲酒によって体温が上がると効果が薄れてしまうと言われています。
ボトックスの治療を受けた日は、自宅での入浴やサウナの利用を控えてください。体が温まると血行がよくなり、患部に内出血や腫れが起こることがあります。
治療当日は湯船に入らないようにし、ぬるめの温度でシャワーを浴びるくらいに留めてください。サウナも高温の環境下で体温が上がりやすいため、術後1週間程度は利用を避けましょう。
激しい運動も、ボトックスの治療から1週間程度は避けましょう。飲酒や入浴、サウナと同様に体温が上がることで血行が促進され、内出血や腫れの症状が出るリスクを高めます。
またボトックスは熱に弱いと言われているため、飲酒と同じように運動によって体温が上がると薬剤の効果が弱まってしまう可能性があります。日常生活で家事をするくらいの動作なら心配ありませんが、ランニングや水泳、ジムでのトレーニングなどは1週間程度控えてください。
TCBではさまざまな部位のボトックス注射に対応し、一人ひとりのお悩みに合わせた治療を行っています。多くの症例のなかから一部を紹介します。
このようにボトックス注射は多くのお悩み解消に役立つ治療です。TCBでは、より多くの患者様に満足いただける治療をご用意しています。
ボトックス注射の効果は「単位」という強さで表され、治療する部位や範囲によって必要な単位数が異なります。気になる部位がある人は、施術箇所の単位数や料金の目安がどれくらいなのか把握しておきましょう。同じ部位でも、効果を得られるボトックスの注入量には個人差があります。より詳しく知りたい場合は、クリニックのカウンセリングでご相談ください。
TCB「理事長」として関西で活躍するドクタービーバーの愛称で知られる医師。 繊細な施術を得意とし、二重整形・目の下のクマ・鼻整形等ジャンルを問わない整形術は精密な仕上がりと高いクオリティとして有名。 【日本外科学会 会員】
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