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2025/08/08 公開
2025/08/12 更新
すそが(すそワキガ)は、ワキガと同じ原因でデリケートゾーンに特有の臭いが発生する症状です。デリケートゾーンの症状のため、人に相談できずに悩みを抱える方も少なくありません。また、臭いの特徴を知らないとすそがかどうかの判断が難しいため、医療機関を受診するべきか迷う方もいるでしょう。
このコラムでは、すそがの臭いの特徴や、原因・治療法について紹介します。デリケートゾーンの臭いにお悩みの方は、参考にしてください。
すそが(すそワキガ)は、ワキガと同じ原因でデリケートゾーンに特有の臭いが発生する症状です。男女ともに発症する場合がありますが、特に女性はホルモンの変化や生理・おりものなどの影響でデリケートゾーンが蒸れやすい傾向があるため、発症しやすいと言われています。
デリケートゾーンの症状のため、人に相談できずに悩みを抱える方も少なくありません。しかし、専門的な治療を受けることで改善が期待できるため、悩んでいる場合は医療機関の相談をおすすめします。
すそがの臭いは、以下の臭いに例えられます。
人の身体には、エクリン汗腺とアポクリン汗腺の2種類が存在します。エクリン汗腺は全身に分布し、無臭の汗を排出して体温調節を行う汗腺です。アポクリン汗腺は脇・陰部・耳の中・乳輪などに多く分布している汗腺です。分泌される汗にはたんぱく質・脂質・糖質・アンモニア等を含み、濁りや粘り気があるのが特徴です。
すそがは、アポクリン汗腺から分泌される汗が主な原因となり、酸っぱい臭い・刺激臭・発酵臭などに例えられるワキガのような特有の臭いが発生します。ただし、すそが以外の疾患による臭いの可能性もあるため、不快な臭いがあるからといって必ずすそがであると断定はできません。腐敗臭や陰部の痒み、おりものの異常がある場合は性病のおそれもあるため、医療機関で正確な診断を受けることをおすすめします。
デリケートゾーンが臭う原因として、以下の5点が考えられます。
すそがでないケースもあるため、当てはまるものがないか確認してみましょう。
アポクリン汗腺の数には遺伝性があるため、遺伝により生まれつきアポクリン汗腺の数が多いと、すそがの発生リスクが高まります。片親がワキガの場合は約50%、両親どちらもの場合は約75%の確率で子に受け継がれるとされているため、家族にワキガ・すそがの方がいる場合は遺伝的要因の可能性があります。
ストレスやホルモンバランスの乱れは、アポクリン汗腺の働きを活発にして臭いを強める原因になります。ストレスは、交感神経を刺激してアポクリン汗腺の働きを活性化するため、注意が必要です。また生理や妊娠、更年期などホルモンバランスが変化しやすい時期になると、アポクリン汗腺から分泌される汗の量が増加するため、臭いが強くなる傾向があります。
脂質の多い食事や動物性たんぱく質の摂りすぎは、アポクリン汗腺からの皮脂分泌を促進させて臭いを強くする可能性があります。すそがは遺伝や体質だけではなく、複数の要因が重なって発生するため、生活習慣の改善や衣類の調整、ストレス管理などによって症状の軽減に努めることが大切です。
不適切な自己処理によってデリケートゾーンの皮膚に炎症が起こると、雑菌が繁殖してすそがを発生させる原因になります。炎症を起こさないよう、電気シェーバーを使用し、剃毛後の保湿を怠らないよう注意しましょう。
締め付けが強い下着や通気性の悪い衣類、生理用品によるムレがデリケートゾーンの臭いにつながる可能性があります。湿度が高いと雑菌が繁殖しやすく、すそがではない人でも臭いが気になる原因になります。タイトなショーツは避け、綿や絹などの素材でできた通気性の良い下着の選択がおすすめです。
すそがの治療法には、主に以下の種類があります。
TCB東京中央美容外科では、すそがやワキガに対してボトックス注射・吸引シェービング法・剪除法の3つの治療を取り扱っております。ボトックス注射は注射のみで行い、吸引シェービング法は1〜2センチ程度、剪除法は数センチ程度切開を行います。陰部はデリケートで、パートナーの目につく機会もある繊細な部位であるため、切開に抵抗がある方はボトックス注射をおすすめします。
以下の特徴に当てはまる場合は、すそがの可能性があります。気になる症状がある方は、セルフチェックをしてみましょう。
これらの項目に複数当てはまる方はすそがの可能性があります。自己判断は難しく、セルフケアで軽減できる臭いには限界があるため、臭いが気になる方は医療機関に相談しましょう。
すそがは、デリケートゾーンからワキガのような臭いが生じる状態で、自分では気づきにくい症状です。デリケートゾーンの悩みは、人に相談しづらいものですが、医療機関での専門的な治療によって改善が見込めるため、そのまま放置せずに相談しましょう。
TCB東京中央美容外科では、気になるデリケートゾーンの臭いを改善するすそが治療を行っております。男性の方も受けられるため、お悩みの方はお気軽にご相談ください。

TCB「理事長」として関西で活躍するドクタービーバーの愛称で知られる医師。 繊細な施術を得意とし、二重整形・目の下のクマ・鼻整形等ジャンルを問わない整形術は精密な仕上がりと高いクオリティとして有名。 【日本外科学会 会員】
