ボトックス注射は体に悪い?体への影響や副作用について解説

2024/09/05 公開

2024/09/05 更新

ボトックス注射は体に悪い?体への影響や副作用について解説

ボトックスは、筋肉の発達を抑制する効果がある薬剤で、小顔効果や部分痩せ、しわ取り、多汗症改善など、さまざまな目的で使用されています。ボトックス注射は人気の高い施術ですが、「ボトックスは体に悪い」という噂を耳にして、不安に思う方も少なくありません。
このコラムでは、ボトックスが体に与える影響や、体に悪いと言われている理由について紹介します。また、ボトックス注射の副作用についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

ボトックスが体に与える影響

ボトックスとは、ボツリヌス菌から抽出したボツリヌス毒素という成分を含む、筋肉に作用する薬剤です。アセチルコリンと呼ばれる神経伝達物質の放出を抑えることで、脳からの伝達が阻害され、筋肉の発達を抑制します。エラやふくらはぎなど、筋肉の張りが気になる部位に注入すると、発達した筋肉が萎縮し、小顔や部分痩せの効果を得られます。また、筋肉の発達によって顔にしわができている場合、原因となっている筋肉にボトックスを注入すると、表情筋が弱まり、しわの改善が可能です。他にも、交感神経や副交感神経にも作用するため、多汗症や花粉症の改善にも活用されています。

ボトックスが体に悪いと言われる理由

ボトックスが体に悪いと言われる理由

ボトックスは、さまざまな悩みを改善する効果が期待できますが、体への負担や影響が心配な方も少なくありません。心配されている点として、以下の4つの懸念が挙げられます。

  • 毒素が含まれているから
  • 注入した部位が動かなくなるから
  • 体内に残るから
  • 副作用があるから

ボトックスに含まれる「ボツリヌス毒素」という成分の名称が不安を招きますが、多くの美容クリニックでは、安全性が認められたボトックス製剤を使用しています。ボツリヌス毒素は大量に摂取すると中毒を引き起こす恐れがありますが、ボトックス注射による治療は、少量のみを注入するため、人体への悪影響はないとされています。筋肉の働きを抑える効果から、注入した部位が動かなくなるという懸念がありますが、適切な量を注入すれば、日常生活に支障をきたすほど筋肉が動かなくなる心配はないため、ご安心ください。
また、ボトックスは2〜3ヶ月で自然に分解・排出されるため、長期間体内に残りません。治療後に副作用が発生する可能性はありますが、時間の経過とともに治まる症状がほとんどです。症状を悪化させないためには、治療後の注意点を理解することが大切です。

ボトックスの副作用

ボトックス注射はダウンタイムが少ない治療ですが、注入後に以下の副作用が発生する可能性があります。

  • 赤み・腫れ・内出血
  • アレルギー反応
  • 噛む力の低下
  • 表情のこわばり
  • 頭痛

それぞれの副作用について理解し、発生した場合は適切な対応をとることが重要です。

赤み・腫れ・内出血

ボトックス注射の針を刺すことにより、赤み・腫れ・内出血などの症状が現れる可能性があります。通常は1〜3日程度で自然に治まりますが、飲酒や激しい運動、長時間の入浴などの血行を促進する行為は、症状を悪化させる原因になるため、お控えください。

アレルギー反応

まれにボトックスの成分によるアレルギー反応を引き起こし、かゆみ・赤み・腫れなどの症状が発生する恐れがあります。通常は1週間〜1ヶ月程度で治まりますが、症状が長引く場合は医師に相談してください。過去に注射や薬品でアレルギー反応を起こした経験がある方は、カウンセリングで必ず申告をしてください。

噛む力の低下

ボトックスをエラに注入した場合に起こりやすい症状です。エラの筋肉(咬筋)の働きが抑制されるため、噛む力が弱まる可能性があります。硬いものが食べにくくなりますが、日常生活に大きな支障をきたす心配はありません。通常、違和感は1週間程度でなくなります。

表情のこわばり

ボトックスを顔に注入した場合、顔の筋肉が動かしにくくなり、表情がこわばって見える可能性があります。通常は数週間で治まりますが、治療直後に顔に強い刺激を与えると、ボトックスが他の部位に作用し、症状が長引く原因になります。治療直後は、マッサージやエステなど、患部を強く刺激する行為は避けてください。

頭痛

ボトックスには筋肉を萎縮させる作用があります。注入した部位の筋肉が小さくなるため、他の筋肉に負荷がかかり、頭痛を引き起こす可能性があります。安静に過ごせば数日で治まりますが、痛みが強い場合や、発熱、めまいなどの症状がある際は、医師に相談してください。

ボトックス注入後の注意点

ボトックスは熱に弱いため、過度な飲酒や激しい運動、長時間の入浴やサウナ等などの血行をよくする行為は、効果を薄める可能性があります。副作用による症状を悪化させる恐れもあるため、治療後1週間程度は避けてください。また、患部を強く刺激する行為は、ボトックスの成分が移動し、他の部位にボトックスの効果が作用する心配もあるため、効果が定着するまで、マッサージやエステはお控えください。
通常、症状は自然に治まりますが、アレルギー反応や頭痛が長引く場合や、発熱やめまいが発生した場合は、医師にご相談ください。

まとめ

今回は、ボトックスが体に与える影響について解説しました。多くの美容クリニックでは安全性が認められたボトックス製剤を使用していますが、治療後に副作用が発生する可能性はあります。副作用は数週間程度で治まる症状がほとんどですが、発生した場合は適切な対応をとることが重要です。
TCB東京中央美容外科では、MFDS(韓国食品医薬品安全処)が認可しているボツラックスという製剤を使用しています。患者様の症状に合う、適切な量の治療プランをご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。

このQAを監修したドクター

寺西 宏王

梅田大阪駅前院 院長

寺西 宏王

TCB「エリア総括院長」として関西で活躍するドクタービーバーの愛称で知られる医師。 繊細な施術を得意とし、二重整形・目の下のクマ・鼻整形等ジャンルを問わない整形術は精密な仕上がりと高いクオリティとして有名。 【日本外科学会 会員】

経歴
2004年
兵庫医科大学 卒業
2004年
兵庫医科大学病院
2006年
京都医療センター 外科
2007年
京都大学医学部付属病院 心臓血管外科
2007年
静岡県立総合病院 心臓血管外科
2012年
小倉記念病院 心臓血管外科
2016年
小倉記念病院 心臓血管外科 副部長
2019年
東京中央美容外科 京都駅前院 院長
2020年
東京中央美容外科 梅田大阪駅前院 院長
備考
ボトックスビスタ® 認定医
ジュビダームビスタ® 認定医
ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医
日本外科学会 専門医
日本心臓血管外科学会 専門医
日本胸部外科学会 正会員
日本血管外科学会 正会員
日本冠動脈外科学会 正会員
日本美容医療学会 正会員

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