妊娠中にニキビができやすいのはなぜ?原因やおすすめのケア方法を紹介

2024/11/19 公開

2024/11/19 更新

妊娠中にニキビができやすいのはなぜ?原因やおすすめのケア方法を紹介

妊娠中はホルモンバランスや体質が変わることによって、ニキビなどの肌トラブルが発生しやすくなります。薬を使うことが躊躇される妊娠中は、セルフケアでニキビを改善させたいと考える方も多いです。
このコラムでは、妊娠中にニキビができやすい理由や妊娠中にできるニキビケアを紹介します。妊娠中のニキビにお悩みの方は、ぜひご覧ください。

妊娠中にニキビができやすくなる理由

妊娠中にニキビができやすくなる理由

ニキビは、毛穴の詰まりやアクネ菌の増殖、皮脂の過剰分泌によってできますが、妊娠中もこのメカニズムは変わりません。
妊娠前よりも、妊娠中にニキビができやすくなる理由は、下記の5つがあげられます。

  • ホルモンバランスが変化する
  • 栄養バランスが偏りやすい
  • 便秘になりやすい
  • 基礎代謝量が変わる
  • ストレス

ホルモンバランスが変化する

妊娠中は、女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が増えます。
プロゲステロンは男性ホルモンに似た働きがあり、皮脂の分泌を促すため、増加する妊娠初期にニキビができやすくなります。
妊娠中期には、皮脂分泌を抑えるエストロゲンが大幅に増加するためニキビが減り、妊娠後期になるとホルモンバランスが安定してくるのが特徴です。

栄養バランスが偏りやすい

つわりの有無は人によって異なりますが、妊娠初期は気持ち悪さから食事が偏る方が多く、身体に必要な栄養素が不足します。
特に、脂質や糖分の過剰摂取は、皮脂の分泌が促進されてしまいニキビができやすいです。
皮脂の分泌をコントロールするビタミンB群を意識して摂取するように心がける必要がありますが、脂質や糖分はビタミンB群を大量に消費してしまう性質をもっています。
脂質や糖質によるビタミンB群の過剰な消費以外にも、単純にビタミンB群が不足している可能性も考えられるため、栄養バランスの偏りに注意する必要があります。

便秘になりやすい

妊娠中に分泌されるプロゲステロンは、排便を促す腸の運動を抑える働きがあり、便秘になりやすいのが特徴です。
便秘が続くと、腸内の悪玉菌が増殖して有害物質が発生し、血液に乗って全身をめぐって汗や皮脂と一緒に排出されます。
有害物質が体外へ排出される際の刺激や、肌のターンオーバーの乱れが、妊娠中にニキビができやすい原因の1つとなります。

基礎代謝量が変わる

妊娠中の基礎代謝量は、通常に比べて妊娠初期に5%ほど、妊娠後期には15~20%ほど増加するとされています。基礎代謝が増えると汗をかきやすくなり、皮脂の分泌量が増えて毛穴が詰まるため、ニキビが悪化しやすいです。
汗をかいたまま放置していると菌が繁殖しやすくなり、こまめに汗を拭く必要があります。

ストレス

妊娠中は普段通りの生活ができないことや、つわりの影響などからストレスが溜まる傾向にあります。ストレスは、自律神経のバランスを乱すだけでなく、ホルモンバランスの乱れにもつながります。
ホルモンバランスが乱れると、皮脂が過剰分泌されてニキビが悪化しやすくなります。

医療機関はいつから受診可能?

医療期間はいつから受診可能?

医療機関でのニキビ治療は、塗り薬や内服薬、ピーリングなどが一般的ですが、どの治療も妊娠中は避ける必要があります。
安全性を考えると、胎児への悪影響が懸念される治療は受けられないケースがほとんどです。
出産後もニキビが改善しないようであれば、授乳期間を終えてから医療機関を受診しましょう。
その際は、かかりつけの産婦人科で医師に相談してからの受診をおすすめします。

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妊娠中にできるニキビケア

妊娠中にできるニキビケア

妊娠中のニキビ対策として、日常的にできるニキビケアについて紹介します。

スキンケアを改善する

妊娠中は肌が敏感になりやすいため、妊娠前から使っていたスキンケアが合わない場合もあります。
スキンケア用品に含まれる成分などをチェックして、アルコール成分が配合されているものではなく、なるべく肌への刺激が少ない敏感肌用のスキンケアアイテムを選ぶと安心です。

栄養バランスのとれた食事

妊娠中は、胎児の成長のためにも栄養バランスのとれた食事をすることが重要です。栄養バランスを考えた食事は、ニキビの予防にもつながります。
つわりが酷いときは無理をする必要はありませんが、つわりが落ち着いたタイミングで意識して必要な栄養素を摂取してください。
妊娠中は鉄分が不足しやすく、血行が悪くなりがちなため、肌に栄養を行きわたらせるためにも鉄分の摂取が重要です。
生魚や生肉、レバーなどの加熱殺菌されていない食品は避けた方がよいため、食べ方に工夫して栄養素をバランスよく食べるよう心がけましょう。

摂るべき栄養素 鉄分、亜鉛、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、カルシウム
ニキビの改善に効く食材 豚もも肉、鶏むね肉、牛もも肉、大豆製品、乳製品、卵、焼き海苔、カツオ、マグロ、サケ、バナナ、赤ピーマン、芽キャベツ、ブロッコリー、キウイ、アーモンド、ほうれん草など
施過剰摂取を避けるべき栄養素 カフェイン、糖質、脂質、辛味成分、アルコール

便秘を解消させる

妊娠中の便秘は、以下の点を意識して解消させましょう。

  • 食物繊維を豊富に含む食べ物を食べる
  • 発酵食品を食べる
  • 適度な運動をする

食事による改善が有効ですが、適度な運動も便秘解消には効果的です。
かかりつけの産婦人科医にどのような運動が適しているか確認のうえ、日々の生活に取り入れてください。

水分補給

妊娠中は、代謝量が増えて汗をかく量が増え、赤ちゃんの成長や羊水に必要な水が不足しやすくなります。体内の水分が不足すると、肌が乾燥して皮脂を過剰分泌させる原因となるため、水分補給はこまめに行いましょう。
また、水分補給は便秘の改善にも効果的です。

ストレス対策

妊娠中はストレスが溜まりやすいため、以下のような方法でストレス解消しましょう。

  • 信頼できる人に話を聞いてもらう
  • 適度な運動
  • 規則正しい生活
  • 質のよい睡眠
  • 趣味の時間をつくる など

ストレス解消方法は人によってさまざまであるため、自分に合った方法を見つける必要があります。
1人の時間が欲しい方もいれば、友人と過ごす時間がストレス解消になる方もいます。
また、妊娠の経過が順調であれば、医師に確認をとったうえでウォーキング、マタニティヨガ、マタニティスイミングなど運動を行うのも効果的です。
ストレスの原因が明確な場合、原因となっているものを遠ざけることも意識してください。

まとめ

妊娠中は、ホルモンバランスが乱れ皮脂の分泌が活発になる要素が増えるため、ニキビができやすくなります。しかし、美容皮膚科での治療は出産後、授乳が終わってからになるため、自宅でできるケアを知っておく必要があります。
TCB東京中央美容外科では、ニキビやニキビ跡の治療を行っています。ニキビ治療についてお悩みの方は、ご自宅でのケア方法なども提案させていただくため、ぜひ無料カウンセリングにお越しください。

このQAを監修したドクター

寺西 宏王

梅田大阪駅前院 院長

寺西 宏王

TCB「エリア総括院長」として関西で活躍するドクタービーバーの愛称で知られる医師。 繊細な施術を得意とし、二重整形・目の下のクマ・鼻整形等ジャンルを問わない整形術は精密な仕上がりと高いクオリティとして有名。 【日本外科学会 会員】

経歴
2004年
兵庫医科大学 卒業
2004年
兵庫医科大学病院
2006年
京都医療センター 外科
2007年
京都大学医学部付属病院 心臓血管外科
2007年
静岡県立総合病院 心臓血管外科
2012年
小倉記念病院 心臓血管外科
2016年
小倉記念病院 心臓血管外科 副部長
2019年
東京中央美容外科 京都駅前院 院長
2020年
東京中央美容外科 梅田大阪駅前院 院長
備考
ボトックスビスタ® 認定医
ジュビダームビスタ® 認定医
ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医
日本外科学会 専門医
日本心臓血管外科学会 専門医
日本胸部外科学会 正会員
日本血管外科学会 正会員
日本冠動脈外科学会 正会員
日本美容医療学会 正会員

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