韓国製ボトックスは危険?メリット・デメリットやアラガン社製との違いを解説

2024/09/09 公開

2024/09/09 更新

韓国製ボトックスは危険?メリット・デメリットやアラガン社製との違いを解説

ボトックス注射は、しわやたるみの改善を目的とした人気の美容医療です。ボトックスの製剤は、韓国製やアメリカのアラガン社製など、さまざまな国で製造されています。効果に大きな差はありませんが、価格が大幅に違うため、「安価な韓国製ボトックスは危険」と思っている方も少なくありません。
本コラムでは、韓国製ボトックスとアラガン社製ボトックスとの違いや韓国製ボトックスのメリット・デメリットについて詳しく解説します。併せて治療後の注意点についても紹介するので、ボトックスの治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

ボトックス注射とは

ボトックス注射とは、筋肉の働きを抑制してエラ張り・しわ・多汗症・肩こりなどの症状を改善する治療です。ボツリヌストキシンと呼ばれる成分により、神経伝達物質であるアセチルコリンの放出を抑制し、脳への伝達を阻害するため、筋肉の動きが弱まります。
アラガン社製のA型ボツリヌストキシン製剤の商品名であるボトックスですが、一般的にボツリヌストキシン製剤を総称して、ボトックスと呼ばれています。

韓国製とアラガン社製の違い

韓国製ボトックスとアラガン社製ボトックスは、仕組みや効果、対象部位に大きな違いはありませんが、価格や厚生労働省からの認可に違いがあります。患者様の視点から見ると、特に価格に大きな差があり、韓国製ボトックスの方が安く治療を受けられます。同じ部位の治療でも、アラガン社製は韓国製の1.5~2倍程度の価格で提供される場合が多いです。また、アラガン社製ボトックスは、2009年に厚生労働省の認可を受けており、日本が公式に認めている製剤となります。
韓国製ボトックスが安価で提供される理由のひとつとして、アラガン社製と同一成分で製造されたバイオシミラー製剤であることが挙げられます。バイオシミラーは、日本ですでに承認された新薬と同等の品質で、安全性・有効性のある製剤を指します。医薬品で例えると、ジェネリック薬品のようなものです。そのため、成分や効果に大きな差や問題はありませんが、新薬ではないため、アラガン社製のボトックスよりも安価で提供されています。

韓国製ボトックスのメリット

  • 価格が抑えられる
  • アラガン社製ボトックスと効果に差がない

韓国製ボトックスは安価なうえに、アラガン社製ボトックスと効果に大きな差がない点がメリットです。韓国の行政機関であるMFDS(韓国食品医薬品安全処)によって認可されているため、品質や安全性が保証されています。効果が現れる時期や持続期間なども変わらないため、繰り返し治療を受ける際には、価格を抑えながら効果を持続できます。

韓国製ボトックスのデメリット

  • 長期的なデータの不足
  • 日本で認可がされていない

アラガン社製ボトックスと比較すると、韓国製ボトックスは市場での使用期間が短いため、実績が少ないです。臨床試験や短期的な使用データは存在しますが、長期にわたる安全性や効果の持続性、潜在的な副作用に関する情報は限られています。
また、韓国製ボトックスは、日本の厚生労働省からの認可を得ていないため、日本で治療を受ける際に心配になる方も少なくありません。日本に比べて美容整形が盛んな国である韓国の行政機関が安全性や有効性を認めているため、バイオシミラー製剤でも問題ないという方におすすめの製剤です。

ボトックス注射の治療後の注意点

  • 体温を上げない
  • 患部に刺激を与えない
  • 寝る姿勢に注意する

ボトックス治療後1週間程度は、体温を上げる行為や患部に刺激を与える行為はしないよう、注意してお過ごしください。ボトックスは熱に弱く、体温が上がると効果が弱まったり、ダウンタイムを長引かせたりする場合があります。激しい運動や入浴、サウナなどは控えてください。
患部を触ったり、刺激を与えたりする行為は、薬剤の分散や感染症のリスクが高まる可能性があります。マッサージやエステ、美顔器の使用は避けてください。また、治療部位によっては横向きやうつ伏せになると、薬剤が分散する恐れや患部を圧迫する恐れもあるため注意が必要です。

まとめ

韓国製ボトックスは価格が安く、アラガン社製ボトックスと効果に大きな差がないメリットがある一方で、長期的なデータの不足や日本での認可がされていないデメリットもあります。MFDS(韓国食品医薬品安全処)に安全性や有効性が認められているため、ご自身が不安に思わないという方には、おすすめの製剤です。ボトックス注射は、十分な情報収集を行い、医師と相談したうえで治療を受けるようにしてください。
TCB東京中央美容外科は、患者様一人ひとりを丁寧に診察し、お悩みに適した治療をご提案します。まずは、お気軽にカウンセリングでご相談ください。

このQAを監修したドクター

寺西 宏王

梅田大阪駅前院 院長

寺西 宏王

TCB「エリア総括院長」として関西で活躍するドクタービーバーの愛称で知られる医師。 繊細な施術を得意とし、二重整形・目の下のクマ・鼻整形等ジャンルを問わない整形術は精密な仕上がりと高いクオリティとして有名。 【日本外科学会 会員】

経歴
2004年
兵庫医科大学 卒業
2004年
兵庫医科大学病院
2006年
京都医療センター 外科
2007年
京都大学医学部付属病院 心臓血管外科
2007年
静岡県立総合病院 心臓血管外科
2012年
小倉記念病院 心臓血管外科
2016年
小倉記念病院 心臓血管外科 副部長
2019年
東京中央美容外科 京都駅前院 院長
2020年
東京中央美容外科 梅田大阪駅前院 院長
備考
ボトックスビスタ® 認定医
ジュビダームビスタ® 認定医
ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医
日本外科学会 専門医
日本心臓血管外科学会 専門医
日本胸部外科学会 正会員
日本血管外科学会 正会員
日本冠動脈外科学会 正会員
日本美容医療学会 正会員

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