脇の下にできるニキビの原因は?対策や注意点について解説

2024/10/24 公開

2025/01/16 更新

脇の下にできるニキビの原因は?対策や注意点について解説

脇の下にできるニキビは、他の部位と比べても違和感を感じやすく特に気になってしまう悩みの1つです。脇の下は汗や皮脂が溜まりやすく、摩擦が起こりやすいため、ニキビができやすい部位です。
このコラムでは、脇の下のニキビの原因や対策、注意点について詳しく解説します。脇の下のニキビでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

脇の下にできやすいニキビの種類

脇の下にできやすいニキビは、大きく分けて以下の2つです。それぞれのニキビの特徴について解説します。

  • 黒ニキビ
  • 赤ニキビ

黒ニキビ

黒ニキビは、毛穴に詰まった皮脂や汚れが酸化して黒く見える状態で、ニキビの初期段階である白ニキビが進行し変色したものです。黒色面皰(めんぽう)や開放面皰とも呼ばれています。脇の下は汗や皮脂が溜まりやすいため、黒ニキビができやすくなります。剃刀や毛抜きの刺激で毛穴が広がると黒ニキビになる場合があるため注意が必要です。

赤ニキビ

赤ニキビは毛穴が詰まって炎症を起こしている状態です。紅色丘疹(こうしょくきゅうしん)とも呼ばれており、触ると軽度の痛みを感じる場合があります。ムダ毛処理などの際に細菌が侵入すると、炎症が起きて赤ニキビになりやすくなります。

脇の下にニキビができる原因

脇の下にニキビができる原因

脇の下にニキビができる主な原因は、以下の5つです。

  • 制汗剤の汚れ
  • 皮脂や汗の毛穴詰まり
  • ムダ毛処理による摩擦
  • ストレス
  • ホルモンバランスの乱れ

制汗剤の汚れ

制汗剤の成分は毛穴に入り込みやすいため、使用方法や頻度を誤るとニキビの原因になる場合があります。制汗剤は、暑い日やスポーツをする前に汗を抑えるために使う方が多いと思います。脇の下の汗と制汗剤はそのままにしておくと、むれて細菌が繁殖しやすくなるため、制汗剤を使う場合は、定期的に脇の下の汗や汚れをこまめにふき取り、清潔に保つようにしましょう。

皮脂や汗の毛穴詰まり

脇の下は多くの汗腺が集中しており、汗をかきやすく皮脂が詰まりやすい部位です。皮脂や汗が毛穴に詰まると細菌が繁殖し、ニキビができやすくなります。清潔に保つことは大切ですが、脇を拭く際はタオルや汗拭きシートで強く拭き取らないよう注意が必要です。汗を拭く時はやさしく丁寧に肌を押さえるように行いましょう。

ムダ毛処理による摩擦

ムダ毛処理の際に、カミソリで傷をつけたり毛抜きで無理に毛を抜いたりすると、肌がダメージを受けてしまいます。皮膚表面の細かい傷や毛穴から細菌が入り込み、ニキビの原因となります。脇は皮膚が薄く摩擦の多い部分で、皮膚が常に刺激を受けている状態です。処理した後はさらに肌がダメージを受けているため、十分に保湿をしてください。

ストレス

ストレスもニキビができる原因の1つで、ストレスがかかると肌のバリア機能が弱まり、少しの刺激でもニキビができてしまいます。ストレスは肌荒れや免疫力の低下を招きます。日常に軽い運動や趣味などの時間を取り入れ、ストレスを解消できる対策を行いましょう。適度に休息をとることも大切です。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスが乱れると、肌のターンオーバーが崩れたり皮脂の分泌量が増加してしまい、ニキビが発生します。特に生理前後は、ホルモンバランスが乱れて肌トラブルが起こりやすくなります。ホルモンバランスを整えるために、栄養バランスが取れた食事や十分な睡眠をとり、規則正しい生活習慣を心がけましょう。

脇の下のニキビが悪化する行動

脇の下のニキビが悪化する行動

脇の下にニキビができてしまった時には、以下の5つの行動は脇の下のニキビを悪化させる可能性があるため、控えるようにしましょう。

  • ニキビを触る・潰す
  • 制汗剤のつけすぎ
  • 過度な洗浄
  • 雑なムダ毛処理
  • 汗を放置する

ニキビを触る・潰す

ニキビが気になって触って潰してしまうと雑菌が入り、炎症が悪化して治りが遅くなる場合があります。治りが遅くなるとニキビ跡として残ってしまう可能性も高くなるため、気になっても触って潰さないようにしましょう。

制汗剤のつけすぎ

制汗剤は、汗を分泌する汗腺に蓋をして汗や臭いを抑えるもので、つけすぎると毛穴をふさいでしまいます。制汗剤のつけすぎは毛穴の汚れや詰まりにつながるため、脇の下のニキビが悪化しやすくなる原因の1つです。

過度な洗浄

脇を強く洗ってタオルや汗拭きシートで強くふき取ってしまうと、摩擦で皮膚が乾燥し、肌を守ろうとして皮脂が多く分泌されます。摩擦による刺激や過剰な皮脂分泌によりニキビが悪化してしまう可能性があるため、脇は優しく洗い、汗を拭く時は丁寧に肌を押さえるように行うよう意識しましょう。また、ボディソープの洗い残しもニキビ発生や悪化につながるため、注意してください。

雑なムダ毛処理

カミソリや毛抜きでムダ毛処理する際、無理やり毛を抜いたり、処理前後のスキンケアを怠ってしまうと毛穴に大きな負担がかかります。敏感な状態の皮膚にムダ毛の処理でダメージがかかると出血したり、開いた状態の毛穴に細菌が入り込んだりしてしまいます。ニキビの炎症が強まり悪化する可能性があるため、丁寧なムダ毛処理を心がけましょう。

汗を放置する

汗の放置もニキビを悪化させる行動の1つです。毛穴に汗や皮脂を詰まらせないように通気性の良い服を着て、ボディシートでこまめにふき取ることをおすすめします。

脇の下のニキビを予防・改善するセルフケア方法

脇の下のニキビを予防・改善するセルフケア方法

脇の下のニキビを予防するために、日頃からできる対策は以下の4つです。

  • 正しい洗浄で清潔に保つ
  • しっかり保湿を行う
  • 生活習慣を見直す
  • 適度に運動する

正しい洗浄で清潔に保つ

脇の下のニキビの予防や改善には、毎日正しく洗浄し脇を清潔に保つことが必要不可欠です。特に、運動後や汗をかいた後はすぐに拭きとりやシャワーを行い、汗や皮脂を落としてください。洗浄する際は、肌を強く擦ると刺激が原因でニキビが悪化し、新たなニキビも発生する可能性があるため気をつけましょう。

しっかり保湿を行う

洗浄後は肌の保湿を心がけてください。乾燥すると皮脂が過剰に分泌してしまい、毛穴詰まりからニキビが発生する場合があるため、保湿を行い肌の環境を整えることが大切です。

生活習慣を見直す

睡眠不足やストレスはホルモンバランスを乱し、皮脂の分泌が増える原因となります。規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠時間とリラックスできる時間を作ってください。食生活も大切で、油っこい食事や糖分の多い食べ物は、皮脂の分泌を増やし、ニキビを悪化させる可能性があります。野菜や果物を多く摂り、バランスの良い食生活を心がけましょう。

適度に運動する

適度な運動によって血行が促進され、新陳代謝が上がってニキビの予防になります。また、運動によってストレスが解消されるため、ホルモンバランスを整える効果も期待できます。

脇の下のニキビに似ている症状

脇の下のニキビに似ている症状

脇の下のできものがニキビに見えても、異なる病気の可能性があります。ニキビと症状が似ている病気は、以下の5つです。

  • 粉瘤
  • 帯状疱疹
  • 脂肪腫
  • 毛嚢炎(毛包炎)
  • 化膿性汗腺炎

粉瘤

粉瘤は皮膚の下に袋状の構造物ができ、皮脂や角質が溜まって膨らむ病気です。悪化すると痛みが出るため、早めに受診してください。

帯状疱疹

帯状疱疹は、体内に残った水疱瘡のウイルスが再活性化して発症する病気です。脇の下に水ぶくれができ、ピリピリとした痛みや違和感を感じます。

脂肪腫

脂肪腫は、皮膚の下にできる良性の腫瘍です。自然治癒はしないため、大きくなって気になる場合は手術で切除します。

毛嚢炎(毛包炎)

毛嚢炎は、毛穴に細菌が侵入して炎症を起こした状態です。脇の下は汗や皮脂が溜まりやすいため毛嚢炎が発生しやすく、見た目はニキビに似ています。

化膿性汗腺炎

化膿性汗腺炎は、汗腺が詰まって炎症を起こし、膿が溜まる病気です。痛みや腫れを伴い、慢性化する可能性があるため、早めの治療が必要です。

脇の下にニキビができた時の注意点

ニキビを無理に潰すと細菌が入り込み、炎症が悪化したり、色素沈着を起こしたりする可能性があります。ニキビができたら、必要以上に触らないよう意識してください。また、市販薬やセルフケアだけで治療しようとすると、かえって悪化する場合があります。特に、炎症が悪化し長期間治らない場合は、早めにクリニックを受診して適切な治療を受けてください。

まとめ

このコラムでは、脇の下にニキビができる原因や対策、注意点について解説しました。脇の下にできるニキビは、汗や皮脂の詰まり、ムダ毛処理による摩擦、ホルモンバランスの乱れなどが原因で発生します。予防するためには、生活習慣を整え、脇の下を清潔に保つケアが必要です。ただし、粉瘤や化膿性汗腺炎などニキビに似た症状もあるため、長期間改善しない場合は医療機関で適切な治療を受けるようにしてください。

このQAを監修したドクター

鎌田 紀美子

銀座有楽町院 院長

鎌田 紀美子

天然美人メーカーとして、元から美人であるかのような違和感のない自然な仕上がりを得意としております。
昨日よりも今日が幸せなあなたであるように、お手伝いできる美容外科医を心がけています。

経歴
1998年
神戸大学法学部 卒業
2013年
東海大学医学部 卒業
2013年
板橋区医師会病院 形成外科
2013年
日本大学附属病院 麻酔科
2015年
品川美容外科 品川本院 部長
2017年
銀座国際美容外科池袋院 院長
2018年
銀座TAクリニック 院長
2021年
東京中央美容外科 八王子院 院長
2022年
東京中央美容外科 六本木院 院長
2024年
東京中央美容外科 銀座有楽町院 院長
備考
日本美容外科学会(JSAS) 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本静脈学会 会員

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