医療ダイエットにはどんな効果がある?種類・特徴・メリットを紹介

2025/09/08 公開

2025/09/11 更新

医療ダイエットにはさまざまな種類があり、効果の現れ方や身体への作用が異なります。治療を受ける際はそれぞれの特徴を理解し、ご自身に合った方法を選択することが大切です。
このコラムでは、医療ダイエットの種類・効果・特徴を紹介します。治療を検討中の方は参考にしてください。

医療ダイエットとは

医療ダイエットは、医師が管理を行うダイエット治療です。クリニックで専用の機器や医薬品を用いて行われ、主に以下の方法があります。

治療法 具体例
注射を用いる方法 脂肪溶解注射
GLP-1(注射)
医療マシンを使用する方法 ダイエットスカルプト
脂肪冷却(クールスカルプティング)
外科的処置を伴う方法 脂肪吸引
内服薬を用いる方法 漢方薬
GLP-1(飲み薬)

一部の医療ダイエットでは、脂肪細胞の直接的な減少が目指せます。クリニックで行う脂肪溶解注射や脂肪吸引のほか、自宅でできる内服薬やGLP-1ダイエットなどがあるため、ご自身に合った方法を選択可能です。痩身のサポートを目的として、医師や栄養アドバイザーによるダイエットプログラムを提供しているクリニックもあります。

医療ダイエットの種類と効果

痩身を目的とした医療ダイエットには、以下の種類があります。

  • 注射を用いる方法
  • 医療マシンを使用する方法
  • 外科的処置を伴う方法
  • 内服薬を用いる方法

注射を用いる方法

注射を用いる医療ダイエットには、脂肪溶解注射やGLP-1などがあります。注射のみで行う治療で外科手術を行わないため、目立つ傷跡が残らず、短いダウンタイムで受けられます。脂肪溶解注射は、打った部位の脂肪細胞を溶解・破壊する効果が期待でき、部分痩せを目指せる治療法です。脂肪溶解注射は、内服薬よりも効果の出現が早い特徴があります。GLP-1には内服薬と注射の2種類があり、注射の場合もご自身で投与します。GLP-1は、食欲の抑制や基礎代謝の向上などの効果が期待できます。

医療マシンを使用する方法

専用機器を用いて行われる医療ダイエットには、ダイエットスカルプトや脂肪冷却などがあります。ダイエットスカルプトは、高密度焦点式電磁波とスーパーマイクロ波の2つのエネルギーを照射して、気になる部分を引き締めるダイエットマシンです。脂肪細胞を加熱することでアポトーシス(細胞の自然死)を引き起こし、脂肪を減少させる効果が期待できます。筋肉量の増加にも働きかけるため、身体の一部が不自由で筋トレや運動をできない方におすすめです。反対に、脂肪冷却は脂肪細胞を冷却(凍結)して破壊し、減少させる治療法です。アポトーシスと免疫細胞による分解・排除の過程を利用して、死滅した脂肪細胞を体外に排出します。どちらの方法も、脂肪細胞に直接働きかけることでリバウンドのリスクを軽減できるほか、身体に傷が残りにくいのが特徴です。

外科的処置を伴う方法

外科的処置を伴う医療ダイエットには、主に脂肪吸引があげられます。脂肪吸引は、皮下脂肪を直接吸引して脂肪細胞を取り除く治療です。除去された脂肪細胞はもとに戻らないため、長期的な痩身効果を実感しやすいです。二の腕や肩、頬、顎下などの部分痩せも目指せます。カニューレと呼ばれる細い管を使用するため、傷跡が目立ちにくく、気になる部分をスッキリと見せる効果が期待できます。

内服薬を用いる方法

医療ダイエットで用いられる内服薬には、食欲や脂肪・糖の吸収を抑制する効果が期待できます。具体的な種類は以下のとおりです。

  • オルリファスト
  • アカルボース
  • ゼチーア
  • メトホルミン
  • カナグル
  • リベルサス(GLP-1)
  • 防風通聖散
  • 防已黄耆湯

オンライン診療でも利用でき、クリニックを受診する時間がない方にもおすすめの方法です。内服薬は用法・用量を誤ると身体の不調につながる恐れがあるため、医師の指示に従って正しく服用してください。

医療ダイエットのメリット

医療ダイエットには、以下のメリットがあります。

  • 過度な食事制限や運動をしなくても痩せられる可能性がある
  • リバウンドのリスクが低い
  • 短期間で効果を実感しやすい
  • 個人に適した治療法が選択できる
  • 医師による専門的なサポートが受けられる

医療ダイエットにはさまざまな方法があるため、体質や体型に合わせた治療法を選択できる利点があります。また、科学的根拠に基づいて行われる医療行為であることから、精神的な不安の軽減にもつながります。特別な食事制限や運動をしなくても痩せられる可能性がありますが、摂取カロリーが消費カロリーを上回っていると効果が得られない恐れがあるため、健康的な食生活や適度な運動を心がけてください。

医療ダイエットはどんな方におすすめ?

医療ダイエットは、以下のような方におすすめです。

  • 太もも・おしり・二の腕などを部分的に引き締めたい
  • 顔をスッキリさせたい
  • ジムに通う時間がない・運動が苦手
  • 皮下脂肪が多い
  • ダイエットが続かない・効果が得られなかった
  • リバウンドしやすい
  • 短期間で痩身効果を得たい

医療ダイエットは、一般的なダイエットで想像する厳しい食事管理やつらい運動がなくても効果を得られる可能性があります。また、制限がある状態で長期間耐える必要がなく、治療法によっては1回の治療で効果を実感できるケースもあります。医療ダイエットには、太りにくい身体を作ったり、リバウンドを防いだりする効果が期待できるため、体重が減少した場合はモチベーションアップにもつながるでしょう。

医療ダイエットの効果はいつから実感できる?

医療ダイエットの治療後から効果を実感できるまでの期間の目安は以下のとおりです。

治療法 効果が現れるまでの期間
脂肪溶解注射 治療後2~3日程度
GLP-1 内服薬:開始後2~3ヶ月程度
注射:開始後2週間程度
脂肪吸引 治療後1~3ヶ月程度
ダイエットスカルプト 治療後2~4週間程度
※4~6回を1クールとした場合
脂肪冷却 治療後1~3ヶ月程度

医療ダイエットは、一般的なダイエットと比較すると効果が早く現れやすいのが特徴です。ただし、治療を受けた翌日に痩身効果が期待できるわけではないため注意してください。種類によっては、回数を重ねることでより理想の仕上がりに近づく治療もあります。1回の治療で効果がないと諦めず、医師の指示に従って継続しましょう。

医療ダイエットで失敗しないためのポイント

医療ダイエットで失敗しないためには、以下のポイントを押さえましょう。

  • バランスの良い食生活を心がける
  • 無理のない範囲で運動を取り入れる
  • 自己管理やアフターケアを怠らない
  • 効果が望める回数・期間まで継続する
  • カウンセリングで治療法や内容についてよく相談する

医療ダイエットはリバウンドしにくい身体を目指せますが、より痩身効果を実感するためには、適度な食事・運動を意識しましょう。自宅で行う内服薬やGLP-1などは、特に自己管理が重要です。飲み忘れた際の対処については事前に確認し、自己判断で1回の投与量を増やすことは避けてください。また、自分に合った方法でないと効果が得られにくい可能性もあるため、治療法についてはカウンセリングで医師への相談が必要です。

まとめ

医療ダイエットは、通常のダイエットよりも短期間で痩身効果が見込めますが、種類によって特徴が異なります。ご自身に合う治療法を医師と相談の上、選択する必要があります。

TCB東京中央美容外科では、患者様一人ひとりに合わせた医療ダイエットをご提供いたします。さまざまな美容医療のメニューに加え、医師によるダイエットプログラムも取り扱っているため、理想のボディを手に入れたい方は、一度お気軽にご相談ください。

このQAを監修したドクター

鎌田 紀美子

銀座有楽町院 院長

鎌田 紀美子

天然美人メーカーとして、元から美人であるかのような違和感のない自然な仕上がりを得意としております。
昨日よりも今日が幸せなあなたであるように、お手伝いできる美容外科医を心がけています。

経歴
1998年
神戸大学法学部 卒業
2013年
東海大学医学部 卒業
2013年
板橋区医師会病院 形成外科
2013年
日本大学附属病院 麻酔科
2015年
品川美容外科 品川本院 部長
2017年
銀座国際美容外科池袋院 院長
2018年
銀座TAクリニック 院長
2021年
東京中央美容外科 八王子院 院長
2022年
東京中央美容外科 六本木院 院長
2024年
東京中央美容外科 銀座有楽町院 院長
備考
日本美容外科学会(JSAS) 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本静脈学会 会員
日本美容医療学会(JAPSA) 会員

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