脂肪細胞を減らす方法は?治療法やメリット、注意点を解説

2025/09/08 公開

2025/09/11 更新

脂肪細胞は、医療機関での治療で減らせる可能性があり、ダイエットのサポートに効果的です。
このコラムでは、脂肪細胞を減らす方法やメリット、注意点などを紹介します。脂肪細胞の減らし方を知りたい方、医療ダイエットを検討中の方はご一読ください。

脂肪細胞が原因で太るメカニズム

脂肪細胞には、白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞の2種類が存在します。

白色脂肪細胞
  • 体内の脂肪細胞の大半を占める
  • 余分なエネルギーを脂肪として溜めこむ
褐色脂肪細胞
  • 体内の特定の場所に存在する
  • エネルギーの消費や脂肪燃焼、体温調節の役割を果たす

体重増加や肥満の原因になるのは、主に白色脂肪細胞です。一般的な「太る」とは、白色脂肪細胞が大きくなっている状態です。エネルギーが過剰な状態が続くと、白色脂肪細胞は余分なエネルギーを中性脂肪として蓄積させます。一般的なダイエットで痩せた状態では、白色脂肪細胞が小さくなっていますが、これがもとに戻る、もしくはさらに大きくなる現象がリバウンドです。また、脂肪細胞が大きくなると、体型に影響するだけではなく、健康に影響を及ぼす物質を多く分泌するようになります。一方で褐色脂肪細胞は、脂肪の燃焼を促す「痩せる脂肪」とも呼ばれていますが、加齢に伴い減少します。中年期以降は、基礎代謝の低下と褐色脂肪細胞の減少によって太りやすくなるケースが少なくありません。

脂肪細胞は減らせる?

脂肪細胞はダイエットによって小さくできますが、自力で減少させることはできません。食事制限や運動によって消費エネルギーが摂取カロリーを上回ると、白色脂肪細胞に蓄積した脂肪がエネルギーに変換されます。その結果、脂肪細胞が小さくなり痩身につながりますが、細胞の数自体が減っているわけではありません。再び摂取カロリーが増加すると、もとの大きさに戻る、またはさらに大きくなり、太った状態に後戻りしてしまいます。痩身効果を長く持続し、リバウンドを防止するためには、白色脂肪細胞を減少させる医療ダイエットをおすすめします。

脂肪細胞を減らす医療ダイエットの種類とおすすめポイント

脂肪細胞を減少させる効果が期待できる医療ダイエットには、主に以下の4種類があります。
※褐色脂肪細胞は首・肩甲骨周辺・脇・腎臓や心臓の周りなど、基本的に医療ダイエットで
は治療しない部位に存在するため、減少する心配はありません。

  • 脂肪溶解注射
  • ダイエットスカルプト
  • 脂肪冷却
  • 脂肪吸引

脂肪溶解注射

脂肪溶解注射は、脂肪溶解成分であるデオキシコール酸を主成分とする薬剤を皮下脂肪に注入し、脂肪細胞を溶かす痩身治療です。

【おすすめポイント】

  • 身体への負担が少ない
  • 治療にかかる時間が短い
  • ダウンタイムが少ない

分解された脂肪細胞は血管やリンパの流れに乗り、汗や尿などの老廃物として体外に排出されます。痩身効果を得たい部位にピンポイントで注射でき、身体への負担やダウンタイムを抑えられます。治療部位や仕上がりのイメージに合わせて、注入量を調整できるのもメリットです。

ダイエットスカルプト

ダイエットスカルプトは、スーパーマイクロ波と高密度焦点式電磁の照射によって、脂肪燃焼と筋肉増強の両方にアプローチできる医療機器です。

【おすすめポイント】

  • 運動が苦手な方でも筋肉量の増加が望める
  • 身体に傷が残らない
  • 筋肉を維持しながらダイエットできる

腹直筋をはじめ、外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋などのさまざまな筋肉を鍛えられるため、引き締まったウエストラインを目指せます。家庭用のダイエット機器であるEMSよりも皮下の深くまで電磁波が届き、より大きなエネルギーが筋肉に作用しやすいです。4回程度治療を受けていただくと、効果を実感しやすくなります。

脂肪吸引

脂肪吸引は、カニューレと呼ばれる専用の管で脂肪を吸引し、部分痩せを目指す痩身治療です。

【おすすめポイント】

  • 短期間で効果を得やすい
  • 治療した部分はリバウンドしにくい
  • 吸引量の調整が可能

脂肪吸引では脂肪細胞を直接除去できるため、リバウンドしにくいというメリットがあります。他の医療ダイエットよりも除去できる脂肪の量が多く、お腹・お尻・太ももなど脂肪量が多い部位に向いていますが、頬や顎下などの顔の細かい部位にも適用可能です。吸引量を調整することで、しっかり痩身効果を得たいのか、バレない程度にスッキリさせたいのかなど、理想に合わせた仕上がりが期待できます。

脂肪冷却

脂肪冷却は、専用のマシンを用いて脂肪細胞を凍結・破壊し、排出を促して部分痩せを目指す痩身治療です。

【おすすめポイント】

  • 治療による痛みが少ない
  • 日常生活に支障をきたしにくい
  • 副作用のリスクが低い

脂肪冷却は、治療時の痛みを感じにくく、副作用のリスクも比較的少ないのが特徴です。治療部位にメスを入れる必要がなく、お腹・太もも・二の腕・顔・背中など幅広い部位に適用できます。一度の治療で広い範囲の脂肪にアプローチでき、ダウンタイムも短いため、日常生活への影響を軽減したい方におすすめです。

脂肪細胞を減らすメリット

脂肪細胞を減らすメリットは、主に痩身効果とリバウンド防止の2つです。残っている脂肪細胞が大きくなっても、治療前より数が少ないため、スリムに見える効果が期待できます。さらに、脂肪細胞を減らすと、再び脂肪細胞が増えない限りはリバウンドしにくくなります。何度もリバウンドしたり、ダイエットしてもなかなか痩せないと感じたりしている方でも、脂肪細胞を減らす医療ダイエットによって長期的な痩身効果を得られやすいでしょう。

脂肪細胞を減らした後の注意点

脂肪細胞を減らす治療を受けた後は、以下の点に注意しましょう。

  • 脂肪細胞は増える可能性がある
  • 体重変化がみられない可能性がある
  • 劇的な変化は見込めない

脂肪細胞を減らしても、生活習慣によって再び増える可能性があります。治療後は、痩身効果を長続きさせるためにも適度な運動とバランスの取れた食事を心掛けてください。また、一度に除去できる脂肪細胞の量は限られているため、体重には大きな変化がみられない可能性があります。さらに、医療ダイエットだけでは劇的な痩身効果がみられない場合もあります。例えば、肥満体系の方が一気にスレンダーな見た目になる効果は期待できないでしょう。脂肪細胞を減らす医療ダイエットはリバウンドしにくくなる役割を果たすため、食事制限や運動、生活習慣の改善などを組み合わせたダイエットをおすすめします。

まとめ

脂肪細胞を減らすと、短期間での痩身やリバウンド防止などの効果が期待できます。ダイエット成功のためにも、自分に合った痩身治療を受けましょう。
TCB東京中央美容外科では、脂肪細胞を減少させる治療に加え、内服薬や注射などを組み合わせたダイエットメニューもご提案いたします。

このQAを監修したドクター

鎌田 紀美子

銀座有楽町院 院長

鎌田 紀美子

天然美人メーカーとして、元から美人であるかのような違和感のない自然な仕上がりを得意としております。
昨日よりも今日が幸せなあなたであるように、お手伝いできる美容外科医を心がけています。

経歴
1998年
神戸大学法学部 卒業
2013年
東海大学医学部 卒業
2013年
板橋区医師会病院 形成外科
2013年
日本大学附属病院 麻酔科
2015年
品川美容外科 品川本院 部長
2017年
銀座国際美容外科池袋院 院長
2018年
銀座TAクリニック 院長
2021年
東京中央美容外科 八王子院 院長
2022年
東京中央美容外科 六本木院 院長
2024年
東京中央美容外科 銀座有楽町院 院長
備考
日本美容外科学会(JSAS) 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本静脈学会 会員
日本美容医療学会(JAPSA) 会員

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