ヒアルロン酸が吸収されないケースとは?効果の持続期間も解説

2025/03/18 公開

2025/03/21 更新

ヒアルロン酸が吸収されないケースとは?効果の持続期間も解説

ヒアルロン酸は、一般的に体内に吸収されてなくなると言われていますが、実際の持続期間には個人差があります。注入後、思ったより早く効果が薄れたと感じる方や、予想以上に長く効果が続くと感じる方も少なくありません。なぜこのような違いが生じるかを理解することで、安心してヒアルロン酸治療を受けることが可能です。
このコラムでは、ヒアルロン酸が吸収されずに残るケースや、効果の持続期間、長持ちさせる方法などを詳しく解説します。

ヒアルロン酸が吸収されずに残るケースとは

ヒアルロン酸は注入後、長い時間をかけてゆっくりと分解され、体内へ吸収されていきます。注入後に効果が長期間持続し、ヒアルロン酸がなくらないと感じた場合は、注入量が影響しているケースが多いです。
一般的に、ヒアルロン酸の注入量が多いほど長く効果を実感できます。ヒアルロン酸を多く注入すると他の組織との接触面積を減らせるため、吸収される速度が遅くなります。ヒアルロン酸は、接触している組織へ徐々に馴染んで吸収される性質があるためです。
また、涙袋など皮膚の薄い部位はヒアルロン酸の吸収が遅いため、残りやすくなります。

ヒアルロン酸注射の持続期間

ヒアルロン酸の持続期間は種類にもよりますが、一般的に4ヶ月から2年程度といわれています。ただし、「被膜形成」が起きている場合はその限りではありません。
被膜形成とは、体内の異物に反応して周囲を覆う薄い膜が形成される、生体反応の1つです。被膜形成が起こると吸収が遅れるため、10年以上ヒアルロン酸が残るケースもあります。ヒアルロン酸はもともと体内にある成分なので、長く体内に留まること自体に悪影響はなく、ヒアルロン酸注入の効果が長持ちするメリットもあります。

ヒアルロン酸を長持ちさせる方法

ヒアルロン酸を長持ちさせるためには、以下の3点に気を付けてください。

  • 押しつぶさないようにする
  • 硬いヒアルロン酸を選ぶ
  • 適切な頻度で再注入する

押しつぶさないようにする

ヒアルロン酸を長持ちさせるには、強い力で押しつぶさないよう注意が必要です。注入部位を強く押すと、ヒアルロン酸の吸収が早まるケースがあります。また、ヒアルロン酸が動いたり不自然な形に凹んでしまったりする場合もあります。注入した部位にマッサージなどを受ける際は、事前にヒアルロン酸が入っている旨を説明しておくとよいでしょう。

硬いヒアルロン酸を選ぶ

硬いヒアルロン酸を使用すると、柔らかいヒアルロン酸より長持ちする傾向にあります。硬いヒアルロン酸は粒子が大きいため、吸収されにくい点が特徴です。ただし、目元や額など皮膚の薄い場所には向いていないため、事前に医師と相談をして、部位に適したヒアルロン酸を選んでください。

適切な頻度で再注入する

ヒアルロン酸注射の効果を持続させるには、適切な頻度での再注入が有効です。最初に注入した時は吸収されやすいため、効果を実感できる期間は短い傾向があります。何度か注入する内に効果が持続しやすくなるため、長持ちさせたい場合は継続的に治療を続けてください。再注入の間隔には個人差があり、注入する部位や製剤によっても変わります。

ヒアルロン酸注射が定着するまでの過ごし方

ヒアルロン酸の注射後、効果が安定するには2週間程度かかります。定着するまでは日常の過ごし方に注意が必要です。飲酒や長時間の入浴など、血行を良くする行為は腫れや内出血などダウンタイムの症状が長引く可能性があるため、避けてください。また、注入した部位を強く押したり揉んだりすることも控えましょう。
加えて肌が乾燥していると、保水成分であるヒアルロン酸の分解が早まってしまうため、適切な保湿を心掛けてください。

まとめ

ヒアルロン酸は一般的に4ヶ月から2年程度効果が持続しますが、期間を過ぎても残る場合があります。ヒアルロン酸が長持ちしやすいケースには、注入量が多い場合や、皮膚が薄くヒアルロン酸の吸収が遅い部位へ注入した場合などがあります。また、効果を長く実感するためには、適切な注入量や定着するまでの過ごし方も意識してください。
TCB東京中央美容外科では、患者様ひとり一人のご希望に合わせたヒアルロン酸注射による治療をご提案しています。詳しくは無料カウンセリングでお気軽にご相談ください。

このQAを監修したドクター

寺西 宏王

梅田大阪駅前院 院長

寺西 宏王

TCB「理事長」として関西で活躍するドクタービーバーの愛称で知られる医師。 繊細な施術を得意とし、二重整形・目の下のクマ・鼻整形等ジャンルを問わない整形術は精密な仕上がりと高いクオリティとして有名。 【日本外科学会 会員】

経歴
2004年
兵庫医科大学 卒業
2004年
兵庫医科大学病院
2006年
京都医療センター 外科
2007年
京都大学医学部付属病院 心臓血管外科
2007年
静岡県立総合病院 心臓血管外科
2012年
小倉記念病院 心臓血管外科
2016年
小倉記念病院 心臓血管外科 副部長
2019年
東京中央美容外科 京都駅前院 院長
2020年
東京中央美容外科 梅田大阪駅前院 院長
備考
ボトックスビスタ® 認定医
ジュビダームビスタ® 認定医
ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医
日本外科学会 専門医
日本心臓血管外科学会 専門医
日本胸部外科学会 正会員
日本血管外科学会 正会員
日本冠動脈外科学会 正会員
日本美容医療学会 正会員

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