ヒアルロン酸注射のデメリットや副作用は?リスクへの対策も解説

2025/05/14 公開

2025/05/14 更新

ヒアルロン酸注射は、肌に潤いを与える成分であるヒアルロン酸を注入し、しわ・たるみの改善や顔の輪郭を整える治療です。しかし、治療を受ける前に、デメリットや副作用のリスクについても理解しておく必要があります。
このコラムでは、ヒアルロン酸注射のデメリットやメリット、副作用について詳しく解説します。リスクを避けるための注意点も紹介するため、ヒアルロン酸注射を検討している方はぜひ参考にしてください。

ヒアルロン酸注射のデメリット

ヒアルロン酸注射のデメリットは、以下の3つです。

  • 腫れや内出血が出る場合がある
  • 効果の持続期間が限られている
  • 仕上がりが不自然になる可能性がある

腫れや内出血が生じる場合がある

ヒアルロン酸注射には、腫れ、内出血、しこり、アレルギー反応などの副作用やリスクがあります。症状は、患者様の体質やヒアルロン酸の注入量、注入部位によって異なるため、クリニックで医師と相談し、副作用について理解した上で治療を受けてください。

効果の持続期間が限られている

ヒアルロン酸は体内で徐々に吸収されるため、効果は永久ではありません。効果を持続させたい場合は、定期的な注入が必要です。持続期間はヒアルロン酸の種類や注入部位によって異なるため、カウンセリング時に確認してください。

仕上がりが不自然になる可能性がある

ヒアルロン酸の注入量や注入部位が適切でないと、仕上がりの左右差や表情の不自然さが出る可能性があります。もとの顔の左右差やバランスをみて治療する必要があるため、丁寧なカウンセリングが重要です。

ヒアルロン酸注射のメリット

ヒアルロン酸注射には即効性があり、治療直後から効果を実感できます。治療時間は5~20分程度と短く、切開を行う施術に比べて痛みやダウンタイムの軽減が可能です。また、ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分であるため、身体への悪い影響はほとんどありません。

ヒアルロン酸注射の副作用・リスク

ヒアルロン酸注射では、治療後に体質やヒアルロン酸の注入量、注入部位によって副作用が起こる可能性があります。ここでは、以下9つの副作用について解説します。

  • 腫れ・赤み
  • 内出血
  • しこり・硬さ
  • アレルギー反応
  • チンダル現象
  • 痛み
  • むくみ
  • 血管閉塞
  • 感染症

腫れ・赤み

ヒアルロン酸注射の翌日から、注入部位に腫れや赤みが現れるケースがあります。入浴や飲酒など血行をよくする行為は、症状が悪化する可能性があるため避けてください。症状はメイクで隠せる程で、通常2~3日程度で治まります。

内出血

注射針が毛細血管に当たって傷がつくと、患部に内出血が生じる場合があります。内出血が起こりやすい部位は、目の周り、ほうれい線など、皮膚が薄い部位や毛細血管が多い部位です。通常、数日から2週間程度で落ち着きます。

しこり・硬さ

ヒアルロン酸注射の後に、しこりや硬さを感じる原因は、以下の3つです。

  • ●注入したヒアルロン酸が凝固した
  • ●体内で異物反応が起きた
  • ●注入する深さが適切でなかった

製剤が十分に混ぜられていなかった場合や、皮膚の浅い層に注入された場合に、皮膚の下で凝固してしこりになる恐れがあります。通常は時間の経過とともに吸収されますが、長期間残る場合は医師の診察が必要です。

アレルギー反応

ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分であるため、アレルギー反応のリスクが低い製剤ですが、まれにアレルギー症状が出る場合があります。かゆみや蕁麻疹などが生じた場合は、すぐに医師に相談してください。

チンダル現象

チンダル現象とは、注入部位の皮膚が青白く見える現象です。ヒアルロン酸を皮膚の浅い層に注入すると起こる可能性があり、特に目の下など皮膚の薄い部位で目立ちやすくなります。適切な注入方法が必要であるため、信頼できる医師を選んでください。

痛み

注入部位にジンジンとした痛みや、額への注入で頭痛を感じる可能性がありますが、2~3日程度で治まります。クリニックによっては麻酔を使用できるため、治療時の痛みが心配な方は事前に相談してください。

むくみ

ヒアルロン酸は保水力が高く、皮膚組織の中で水分を吸収するため、治療後にむくみが現れる場合があります。徐々に馴染み、通常1~2週間程度で落ち着きます。

血管閉塞

血管閉塞は、ヒアルロン酸が誤って血管に注入されて血流が遮断された状態です。激しい痛みや皮膚の壊死などの症状が現れます。安全性の高い製剤や器具を使用しているクリニックで治療を受けることが大切です。

感染症

まれに、注入したヒアルロン酸の周りに「バイオフィルム」と呼ばれる菌膜が形成され、感染を引き起こすケースがあります。糖尿病の方や、発熱などにより免疫力が低下している方は感染のリスクがあるため、事前に医師と相談してください。万が一感染した場合は、抗生物質の投与が必要になります。

副作用・リスクを避けるための注意点

ヒアルロン酸注射の副作用やリスクを避けるための注意点は、以下の2つです。

  • ヒアルロン酸の注入後に適切なアフターケアを行う
  • 信頼できるクリニックを選ぶ

ヒアルロン酸の注入後に適切なアフターケアを行う

医師の指示に従って適切なアフターケアを行うと、副作用やリスクを軽減できます。ヒアルロン酸注射の後は、長時間の入浴やサウナ、過度な飲酒、激しい運動など、血行を良くする行為は避けてください。

信頼できるクリニックを選ぶ

ヒアルロン酸注射のリスクは、注入量や注入部位の適切な判断によって避けられるケースが多いため、信頼できるクリニックを選んでください。また、事前にカウンセリングを行い、治療のメリットやデメリット、不安な点などについて聞いておくと安心です。

ヒアルロン酸を打ち続けるとどうなる?

ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分であり、時間の経過とともに吸収されるため、打ち続けても健康面への悪影響はありません。医師と相談し、適切な注入量や間隔による治療を受けてください。

まとめ

このコラムでは、ヒアルロン酸注射のデメリットやメリット、副作用、リスクを避けるための注意点について詳しく解説しました。ヒアルロン酸注射には、腫れや内出血が出る場合がある、効果の持続期間が限られている、仕上がりが不自然になる可能性がある、などのデメリットがあります。体質やヒアルロン酸の注入量、注入部位によっては副反応が出る恐れもあるため、信頼できるクリニックを選び、適切なアフターケアを行なってください。
TCB東京中央美容外科では、患者様のお顔の状態を丁寧に診察し、適切な注入部位と注入量を判断して治療を行います。相談だけでも構いませんので、ぜひお気軽にご来院ください。

このQAを監修したドクター

寺西 宏王

梅田大阪駅前院 院長

寺西 宏王

TCB「理事長」として関西で活躍するドクタービーバーの愛称で知られる医師。 繊細な施術を得意とし、二重整形・目の下のクマ・鼻整形等ジャンルを問わない整形術は精密な仕上がりと高いクオリティとして有名。 【日本外科学会 会員】

経歴
2004年
兵庫医科大学 卒業
2004年
兵庫医科大学病院
2006年
京都医療センター 外科
2007年
京都大学医学部付属病院 心臓血管外科
2007年
静岡県立総合病院 心臓血管外科
2012年
小倉記念病院 心臓血管外科
2016年
小倉記念病院 心臓血管外科 副部長
2019年
東京中央美容外科 京都駅前院 院長
2020年
東京中央美容外科 梅田大阪駅前院 院長
備考
ボトックスビスタ® 認定医
ジュビダームビスタ® 認定医
ジュビダームビスタ® バイクロス 認定医
日本外科学会 専門医
日本心臓血管外科学会 専門医
日本胸部外科学会 正会員
日本血管外科学会 正会員
日本冠動脈外科学会 正会員
日本美容医療学会 正会員

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