蒙古襞をなくすとかわいい二重になれる?
蒙古襞がない人の特徴や目頭切開について

2024/03/05 公開

2024/03/06 更新

蒙古襞をなくすとかわいい二重になれる? 蒙古襞がない人の特徴や目頭切開について

日本人の目頭には蒙古襞(もうこひだ)という皮膚の膜がよく見られます。蒙古ひだがあると、本来の目頭の輪郭が隠れて目が小さく見えたり、離れ目に見えたりする場合があるため、蒙古襞をなくしてかわいい二重まぶたになりたいと考えている方は少なくありません。
蒙古襞を解消するには目頭切開という美容整形がおすすめですが、リスクや注意点が少なからず存在するため、目頭切開を受ける前にメリットとデメリットを把握しておく必要があります。
このコラムでは、蒙古襞とは何なのか、蒙古襞がない人の特徴や蒙古襞をなくす方法などを解説します。

蒙古襞とは

蒙古襞とは、上まぶたから目頭(内眼角)にかけて覆いかぶさっている皮膚の膜です。アジア大陸に広く分布している黄色人種によく見られる形状で、寒冷な気候や強い日差しから眼球を守る役割があると考えられています。蒙古襞があると、目の形が丸くかわいらしい印象になり、またアジア人らしいエキゾチックな魅力を与えられます。
蒙古襞は胎児の発育時に形成される部位です。日本人の幼少期に多く見られますが、年をとるにつれて皮膚の張りが減っていくと、蒙古襞も徐々になくなっていく場合があります。

”蒙古襞とは”

蒙古襞はあるけど涙丘が見える

涙丘とは、目頭にあるピンク色の粘膜部分を指します。蒙古襞があると、涙丘は膜で覆われ隠れてしまい、正面からは見えません。
しかし、蒙古襞の張りや目の形には個人差があるため、蒙古襞があっても涙丘が露出している方もいます。単純に「涙丘が見えるから蒙古襞はない」という判断法は避けた方が良く、目を閉じたときに目頭に皮膚の張りが生じている場合は蒙古襞がある目、皮膚の張りがない場合が蒙古襞のない目だと考えられます。

蒙古襞は必ずしも悪い印象を与えるわけではありませんが、はっきりした目元になりたい、離れ目や遠心顔を改善したいといった方は、目頭切開で蒙古襞を解消すると、正面からも涙丘が見えるようになり、目の横幅を広げることが可能です。

蒙古襞が強い人の特徴

蒙古襞の張りが強い人には、以下の特徴があります。

  • 目の形が丸く、かわいらしい印象がある
  • 目元のしわができにくい
  • 離れ目、遠心顔に見える

蒙古襞が強い場合のメリットとして、目の形が丸くかわいらしい印象になることが挙げられます。目の形が緩やかで柔らかな雰囲気をもたらし、若く幼い印象を与えます。また、目元のしわができにくい点も蒙古襞が強い人の特徴です。蒙古襞があると目頭側の皮膚に張りが生じるため、年をとって皮膚がたるんできても、目元にしわができにくいと考えられています。

一方で、蒙古襞が強い場合のデメリットは、離れ目や遠心顔に見えることが挙げられます。蒙古襞が目頭を覆っていると、本来の目と目の距離よりも離れているように見えてしまい、離れ目や遠心顔に捉えられる可能性があります。また、二重整形を受ける際に蒙古襞が原因で二重の幅やデザインなどが限定される場合もあるため、二重整形とともに目頭切開で蒙古襞を解消する方は少なくありません。

蒙古襞がない人の特徴

蒙古襞がない人には、以下の特徴があります。

  • 目が大きく見える
  • 力強く大人っぽい印象がある
  • 求心顔に見える

蒙古襞がない場合のメリットとして、目が大きく見えるという特徴が挙げられます。蒙古襞がないと、上まぶたがすっきりして目の輪郭がはっきりするため、力強く大人っぽい雰囲気になります。西洋人のような目力が強い目元が好きな場合は、蒙古襞がない方が好ましいといえます。

一方で、求心顔に見えることが蒙古襞がない場合のデメリットです。蒙古襞がないと目と目の距離が縮まり、顔のパーツが中心に集まっている求心顔に見える可能性があります。また、蒙古襞がないと目力が強くなり、きつい印象を与えてしまう可能性がある点もデメリットの1つと考えられます。

蒙古襞があっても平行二重になれる?

蒙古襞がある方も平行二重になることは可能ですが、制限があります。
蒙古襞がある状態で平行型の二重を作ろうとすると、二重ラインが蒙古襞で隠れないよう、蒙古襞よりも眉に近い位置で二重ラインを形成する必要があります。そのため、蒙古襞が小さい場合は、蒙古襞がある状態でも比較的容易に平行二重になりますが、蒙古襞が大きい方が平行二重にしようとすると、二重の幅を広くせざるを得ず、不自然な仕上がりになる可能性があります。
蒙古襞が強い場合は、目頭切開で蒙古襞を解消してから二重整形を受けると、よりきれいで自然な平行二重に仕上げることが可能です。

蒙古襞がひどい場合は目頭切開がおすすめ

蒙古襞の張りがひどいと、目の開きが悪くなり、目が小さく見える場合があるため、目頭切開がおすすめです。
目頭切開とは、目頭部分を切開して蒙古襞の強い張りを解消させる手術です。蒙古襞をなくすと、目の横幅が大きくなるとともに目の開きが改善され、手術前よりも目が大きく見えるようになります。目頭切開は、蒙古襞の張りで妨げられていたまぶたの自然な形状を取り戻し、理想の目元に変化させる効果があります。

目頭切開には複数の手術方法があります。どの術式にもメリットとデメリットがあるため、医師と十分に相談してご自身の目元に適した術式を選択することが大切です。
以下では、TCBで採用している2種類の術式を説明します。

Z法
Z法とは、目頭をZ型に切開して蒙古襞を解消する術式です。三日月法よりも傷跡が大きいですが、皮膚を切除せず、蒙古襞の張りをなくすように皮膚の位置を調整して縫合するため、目元の皮膚に無理な負担がかかりません。また、皮膚の位置をもとに戻すと術前の状態に戻すことができ、修正が容易な点もメリットの1つです。
三日月法
三日月法は、目頭の内側の皮膚を三日月型に切除して蒙古襞を解消します。Z法よりも傷跡は小さいですが、周辺の皮膚や筋肉の動きで傷口に力がかかると、傷が開いてしまうリスクがあります。

目頭切開

目頭切開の注意点

目頭切開は、理想の目の形に近づけられるメリットがありますが、顔にメスを入れるため、少なからず注意点があります。
目頭切開を受けて後悔しないよう、手術の前に以下の3つの注意点を確認して、デメリットを把握したうえで手術に挑んでください。

寄り目になる可能性がある
蒙古襞で目頭が隠れていた分、目頭切開を受けると寄り目に見えてしまう可能性があります。蒙古襞をどれくらいなくすと理想の目に近づくかは個人差があるため、目頭切開で寄り目にならないようにするためには入念なシミュレーションが重要です。医師と相談して、ご自身に適したデザインで手術を受けましょう。
ダウンタイムがある
目頭切開ダウンタイム中は、読書やスマートフォンなど目に負担をかける行為を避けたり、入浴や飲酒といった血行を良くする行為を控えたりなど、日常生活で気をつけるべき点が多くあります。
目頭切開の術後は、痛みや熱感が術後3~5日程度続き、内出血は術後1~2週間程度、腫れは術後3~4週間程度、赤みは術後3ヶ月程度続くため、大切な予定を控えている場合はダウンタイムを踏まえて日程を決めてください。
傷跡が目立ちやすい
目頭切開は手術の5~7日後に抜糸するため、抜糸前は顔の中心に縫合の糸が残って目立ちます。術後5~7日程度は傷跡が目立つだけでなく、腫れや内出血などの症状も強く出るため、仕事や学校をお休みされる方が多いです。抜糸後からはメイクができるようになり、コンシーラーで傷跡を隠せるようになるため、ご安心ください。

蒙古襞形成とは

蒙古襞形成とは、目頭を切開して皮膚を広げ、蒙古襞を形成する手術です。
蒙古襞が生まれつき少ない方や、目頭切開を受けた結果、寄り目になりすぎてしまった方は、蒙古襞形成で蒙古襞をつくることができます。蒙古襞を形成すると、目つきの鋭さが落ち着き、バランスの取れた自然な目元を手に入れられます。生まれつき蒙古襞が少ない方や目頭切開の仕上がりが気に入らず修正したい方、離れ目が気になる方、目の形の左右差を整えたい方に有効な手術です。
※当院では取り扱っていません。

まとめ

蒙古襞は進化の過程でできた黄色人種の特徴的な形状です。目の形が丸く見えるため、柔らかく幼い印象を与えます。蒙古襞があると、目元にしわができにくくなるメリットがありますが、目が小さく見えたり、二重整形を受けるときのデザインに制限がかかったりするデメリットもあります。

蒙古襞をなくしたい場合は、目頭切開がおすすめです。目頭切開で蒙古襞を解消すると、目が大きく見えるだけでなく、二重整形で実現できるデザインの幅が広がり、希望の平行二重にすることも可能になります。

TCBの目頭切開は、切開範囲が狭く傷跡が目立ちにくいZ法で主に手術しています。患者様の蒙古襞の強さや目の形に合わせて、一人ひとりに適したデザインで蒙古襞のお悩みを解決します。まずはお気軽にカウンセリングでご相談ください。

このQAを監修したドクター

安本 匠

新宿三丁目院 院長

安本 匠

TCBの「エリア総括院長」として活躍。
患者様の理想に近づけるための治療プランを複数提案し、術式や予算、リスクについてご納得いただいた上でお選びいただけるよう、丁寧な説明を心がけています。
日本外科学会認定専門医

経歴
2010年
山形大学医学部 卒業
2010年
山形大学医学部附属病院 循環器病センター
2011年
山形大学医学部附属病院 救命救急センター
2011年
日本海総合病院 外科
2012年
山形大学医学部附属病院 心臓血管外科
2013年
日本海総合病院 心臓血管外科 副医長
2014年
山形大学医学部附属病院 心臓血管外科 病院助教
2015年
TCB 東京中央美容外科 福島院 院長
2016年
TCB 東京中央美容外科 郡山院 院長
2017年
TCB 東京中央美容外科 仙台駅前院 院長
2023年
TCB 東京中央美容外科 新宿三丁目院 院長
備考
ボトックスビスタ® 認定資格医
ジュビダームビスタ® 認定資格医
ジュビダームビスタ®バイクロス 認定資格医
日本美容外科学会(JSAS) 正会員
日本外科学会 専門医
日本脈管学会 専門医
下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による指導医

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