二の腕のブツブツ「毛孔性苔癬」にピーリングは効果あり?

2024/12/19 公開

2024/12/19 更新

二の腕のブツブツ「毛孔性苔癬」にピーリングは効果あり?

二の腕のブツブツやザラザラは、多くの人が抱えるお悩みの1つではないでしょうか?この症状は、「毛孔性苔癬」と呼ばれる皮膚疾患である可能性があり、ピーリングでの治療が可能です。このコラムでは、毛孔性苔癬の特徴やピーリングによる効果、その他の治療方法など詳しく解説します。適切なケアや治療を知り、なめらかな肌を取り戻しましょう。

二の腕のブツブツ「毛孔性苔癬」とは

毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)は、毛穴の中にある毛包の細胞が異常に厚く、堅くなる 「角化(かくか)」によって発生します。毛孔性角化症(もうこうせいかくかしょう) と呼ぶこともあり、ブツブツしている特徴があります。主に二の腕や太ももなどに現れる症状です。

毛孔性苔癬の特徴

毛孔性苔癬はサメ肌とも呼ばれ、毛穴にブツブツとした小さな盛り上がりが多くでき、ザラザラとした質感がある皮膚疾患です。痛みや痒みは伴わないため自覚しづらい場合があります。思春期で症状が現れる方が多く、年齢を重ねるにつれて自然に治癒する傾向がありますが、40代以降になっても消えない方もいます。

毛孔性苔癬の原因

二の腕のブツブツである毛孔性苔癬の原因は、遺伝的な要因が関与している可能性がありますが明確になっていません。ターンオーバーの乱れも原因の1つで、毛穴に角質がたまって皮膚が盛り上がり、ブツブツとした見た目になってしまいます。若い方や肥満の方、敏感肌の方に多くみられ、若年層から成人まで幅広い年齢層に発生します。

毛孔性苔癬が発生しやすい部位と症状

毛孔性苔癬は、二の腕や背中、太もも、ふくらはぎ、お尻に発生しやすいです。衣服に触れやすく乾燥しやすい部位のため、角質が溜まりやすくなります。ブツブツとした盛り上がりは皮膚の色や薄い赤色、茶褐色をしていて、肌が乾燥すると目立ちやすくなります。

ピーリングは毛孔性苔癬に効果的

ピーリングは毛孔性苔癬に効果的

ピーリングは、毛孔性苔癬の改善に効果的で以下のような方におすすめな治療方法です。

ピーリングがおすすめな方

ピーリングでは、酸性の薬剤を使用し、肌表面の古い角質をはがすことで毛穴の詰まりを改善します。二の腕のブツブツに悩んでいる、内服薬や外用薬で治らなかった方や医療機器での治療に抵抗がある方におすすめです。ピーリングは、ほかの肌治療に比べて痛みも少なく、ダウンタイムも短いため、クリニックでの治療が初めての方でも手軽に始められる治療の1つです。

ピーリングが二の腕のブツブツ改善に期待できる効果

ピーリングによって二の腕の毛孔性苔癬が改善されると、赤みや凹凸が軽減されてブツブツが目立ちにくくなります。見た目や触り心地がなめらかになるため、ノースリーブや水着も自信を持って着こなせるようになるでしょう。

ピーリングによる毛孔性苔癬治療後の注意点

ピーリングによる毛孔性苔癬治療後の注意点

ピーリング後のケアは、治療後の肌を健康に維持するためにとても重要です。特に注意が必要な点を解説します。

紫外線

ピーリング後の肌はデリケートな状態です。紫外線を浴びるとダメージが生じやすいため、日焼け止めの使用や日傘を持つなど、紫外線対策を徹底しましょう。

乾燥

ピーリング後は乾燥しやすくなるため、しっかりと保湿を行って肌の乾燥を防ぎましょう。肌への負担が少ない保湿力の高いスキンケアアイテムや化粧品がおすすめです。

生活習慣

ピーリング後の肌を維持するためには健康でいることも大切です。栄養バランスの良い食事や十分な睡眠、適度な運動も心がけましょう。規則正しい生活習慣は、皮膚のターンオーバーの正常化につながるため、毛孔性苔癬の改善がさらに期待できます。

毛孔性苔癬に効果的な治療方法

クリニックでの毛孔性苔癬の治療には、ピーリング以外にも毛孔性苔癬の改善に役立つさまざまな治療方法があります。今回紹介する治療は以下4つです。

  • ピーリング
  • ダーマペン
  • レーザー
  • 内服薬・外用薬

ピーリング

ピーリングは、酸性の薬剤で肌表面の古い角質を取り除いて肌のターンオーバーを促進する効果があるため、毛孔性苔癬の改善に効果的です。毛穴詰まりも解消でき、なめらかな肌を目指せます。

ダーマペン

ダーマペンは、微細な針で皮膚に軽度の損傷を与えてコラーゲンの生成を促し、ターンオーバーを高める治療方法です。毛孔性苔癬や毛穴の開き、ニキビ跡などの改善が可能で、ダーマペンの振動により詰まった角栓を取り除く効果があります。

レーザー

レーザー治療は、皮膚の深部まで作用し微小な熱傷をつくることで、コラーゲンやエラスチンの生成を促す治療方法です。肌が再生するため、毛孔性苔癬と同時にニキビ跡や色素沈着などの改善も期待できます。

内服薬・外用薬

サリチル酸や尿素を配合したクリームは、肌表面の角質をやわらかくする効果があります。皮膚のターンオーバーを整える漢方薬も毛孔性苔癬の改善に役立つといわれており、どちらも皮膚科やドラッグストアで手に入れることができます。角質の蓄積を防いで肌のざらつきを抑える効果が期待できます。

二の腕にブ毛孔性苔癬ができたときのセルフケア方法

二の腕にブツブツ「毛孔性苔癬」ができたときのセルフケア方法

毛孔性苔癬を改善したい方は、日常生活を見直しましょう。自宅でできるケアを紹介します。

保湿の徹底

乾燥は角質の蓄積を促進させるため、しっかりとした保湿が必要です。二の腕や太ももなどの体にも化粧水や乳液、保湿クリームを使用し、肌の水分保持力を高めましょう。正しいスキンケアで、ブツブツを目立たなくできます。

刺激を避ける

二の腕のブツブツが気になって触ったり、タオルで強くこすってしまうと肌に負担をかけ、毛孔性苔癬の悪化につながる可能性があります。強い摩擦を与えないように柔らかいタオルで優しく拭き、できるだけ触らないように心がけましょう。また、低刺激の弱酸性ボディソープの使用もおすすめです。

生活習慣の見直し

肌のターンオーバーの乱れは、生活習慣が原因である可能性があります。肌のターンオーバーが乱れると毛孔性苔癬になりやすくなるため、バランスの取れた食事や十分な睡眠が大切です。肥満対策として適度に運動も行いましょう。

まとめ

毛孔性苔癬は、二の腕や太ももなどにブツブツとした症状を引き起こすものですが、セルフケアやクリニックでの治療で改善が期待できます。ピーリングは、角質除去と皮膚のターンオーバーを促進するため、効果的な治療法です。日常のケアと適切な治療で、なめらかな肌を目指しましょう。

このQAを監修したドクター

鎌田 紀美子

銀座有楽町院 院長

鎌田 紀美子

天然美人メーカーとして、元から美人であるかのような違和感のない自然な仕上がりを得意としております。
昨日よりも今日が幸せなあなたであるように、お手伝いできる美容外科医を心がけています。

経歴
1998年
神戸大学法学部 卒業
2013年
東海大学医学部 卒業
2013年
板橋区医師会病院 形成外科
2013年
日本大学附属病院 麻酔科
2015年
品川美容外科 品川本院 部長
2017年
銀座国際美容外科池袋院 院長
2018年
銀座TAクリニック 院長
2021年
東京中央美容外科 八王子院 院長
2022年
東京中央美容外科 六本木院 院長
2024年
東京中央美容外科 銀座有楽町院 院長
備考
日本美容外科学会(JSAS) 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本静脈学会 会員

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