おでこ(額)のしわは老けた印象を与えます。残念ながら一度できてしまうと、あとは悪化するのみで自力では改善できません。
一度できてしまったしわも、ボトックス注射・ヒアルロン酸注射によって10分程度で簡単に治療することが可能です。
(基本はボトックス注射ですが、どちらで治療すれば良いのかも解説します)
おでこ(額)のしわの原因はこんなところに
表情のくせ
骨格や、目を開ける筋肉が弱い方(特にコンタクトレンズ着用歴の長い方)では、目を開けるのを補助するのに、おでこの筋肉(前頭筋)を使っている場合があります。
このような場合、おでこのしわが作られやすくなります。
紫外線や乾燥などによる肌ダメージ
紫外線や乾燥による肌へのダメージは老化を早め、シワができやすくなります。
特に額は、紫外線による皮膚ダメージを受けやすく、若い人でも日焼けを良くする方ではシワができてしまうことがあります。
おでこのしわ治療「ボトックスとヒアルロン酸注射」
おでこ(額)のしわ治療は基本的にはボトックス注射で行います。
ボトックスとはボツリヌス菌の作り出す毒素成分(ボツリヌストキシン)を注射することで、筋肉の動きを止めることによってしわを目立たなくします(※ボツリヌス菌そのものを注射するわけではありません。)。
おでこのしわの原因となっている前頭筋に注射します。
ただし表情に関係なく常にしわがあったり、しわが深い場合にはヒアルロン酸注射、もしくは併用治療を行います。
ヒアルロン酸は体内にもある成分で、ジェル状の物質を皮下に打つことでしわを盛り上がらせて目立ちにくくさせます。
ボトックス注射
おでこ(前頭筋)の上部1/3~1/2の範囲に注射します(図の点の部位)。所要時間は5分程度です。
針を刺すときにチクッとした痛みがあり、薬液を注入しているときはつねられているような感覚の痛みの種類になります。痛みが怖い方は、各種麻酔を取り揃えておりますのでご安心ください(後述)。
効果は数日で現れ、1,2か月をピークに徐々に効果が薄れていきます。再度しわが目立つようになったら再度注射をします(目安は3~6か月程度)。
ボトックス注射の経過とダウンタイム
ダウンタイムはほとんどありません。
腫れ |
なし |
内出血 |
まれに出ることがあります |
入浴 |
当日より可 |
洗顔・メイク |
当日より可 |
運動 |
当日より可 |
マッサージ |
翌日から |
サウナ |
翌日から |
おでこのボトックス注射における副作用
針を刺すことによって内出血が起こることがあります。
ただしおでこ(額)の注射での内出血は広範囲に広がることはありません。TCBでは極細針(オプション)を使用出来ますので、内出血が出たとしてもせいぜい直径1、2mm程度の範囲ですのでファンデーションで隠すことは十分可能で、2週間以内には消失します。
ボトックスの副作用としては、効きすぎることによる問題がほとんどです。しかし良くも悪くもボトックスの効果は数か月でなくなります。効きすぎの問題もいずれは改善し元に戻ります。
おでこの筋肉は、目を開くのを助ける作用があるため、おでこのしわはなくなったが目が小さくなった、まぶたが重いといった変化を自覚する方もいます。
初回はおでこの上部だけに注射するだけにとどめればほとんどの場合でこの問題は起こりません。最初は限定的に弱めに効かせることから始めて徐々にその人に合わせて注射部位や量の微調整をしていくことが重要です。
この問題が起こりやすい方は、目を開くときにおでこの筋肉を使っているかその癖がある方ですが、ご自身では判断できないと思いますので、診察にて判断いたします。
もし、おでこの筋肉で目を開く癖がある場合にはボトックスによって表情の変化につながることがあるため、ヒアルロン酸注射をベースとした治療に切り替えます。
妊娠中のボトックス治療は不可
ボトックスは、妊婦および胎児に対する安全性が確立されていません。 妊娠中の方、または妊娠している可能性のある方はボトックス治療を受けることができませんので、該当する方は必ず医師に申告してください。授乳婦の方についても同様です。ボトックス治療後は女性で2ヶ月、男性で3ヶ月間の避妊が必要です。
ボツリヌストキシン製剤の種類
TCBでは2種類のボツリヌストキシンをご用意しております。
1つは厚労省に認可されているアラガン社製「ボトックス®」と、もう1つは安価な韓国製の「ボツラックス®」です。どちらも成分はボツリヌス菌毒素です。
ボトックスの種類について
ヒアルロン酸注射
表情とは関係なく深いしわが形成されている方、ボトックス注射では目が重たく開きづらくなってしまう方に行います。
おでこに複数回針を刺して注入していきます。注入量はおよそ0.3cc~となり、所要時間は5分程度です。
針を刺すときにチクッとした痛みと、注入中は押されるような感覚、入ってくるような感覚があります。なお痛みが怖い方は各種麻酔を取り揃えておりますのでご安心ください(後述)。
マイクロカニューレによる注入で針を刺す回数を減らし、きれいな仕上がりに
針を何回も指すのが怖い方は、マイクロカニューレを使用した注入法が簡単です(ヒアルロン酸注射のみ、ボトックスでは使用できません)。マイクロカニューレとは、先端が丸く横から薬液が出るように作られた柔らかい特殊なカニューレ(管)なのです。
通常の針ではしわにあわせて何度も針を刺して注入していかなければなりませんが、マイクロカニューレであればこれを挿入する1か所だけ針をさして、そこからは皮下を沿わせて注入することができます。
ヒアルロン酸注入時に使われるマイクロカニューレ
先端が丸いことによって血管や神経などを傷つけてしまうことがなく、内出血のリスクが激減します。
ヒアルロン酸とは
ヒアルロン酸は体内にもともとある物質で、肌の水分を保つ役割があります。透明なジェル状の物質で、皮下に注入することでふくらみを持たせシワを隆起させて解消します。
注射されたヒアルロン酸は分解吸収されてしまうため時間とともになくなってしまいます。持続効果はヒアルロン酸製剤の種類によって異なり、数か月~2年程度です。
ヒアルロン酸の種類と選び方について
経過とダウンタイム
傷跡は注射の針穴だけで、直後にメイク可能です。シャワー、入浴・運動も問題ありません。アルコールについてはむくみが出現しやすくなるので、腫れがひくまでは控えていただくのが良いでしょう(注射後2-3日が目安)。
持続は数か月~2年程度ですが、ヒアルロン酸の種類によって異なります。
ごく稀に針を刺した場所に一致して内出血が発生することがありますが、メイクで隠せる程度で、2週間程度の経過で完全に消失します。
注射直後に触ると皮下にやや硬い感じが残ります。しかし見た目は問題なく人前に出ることも可能です。2,3日経つと馴染んで硬い感じがなくなっていきます。
副作用・合併症を避けるために
ヒアルロン酸が血管内(動脈)に注入されると血管を詰まらせて皮膚が壊死してしまうことがあります。
このような例は発生する箇所が決まっていますので、該当部を避けて注射することが最も安全です。ただし、おでこのヒアルロン酸注入では、この合併症が起こるリスクは極めて低いです。
注射の痛みが怖い方へ
痛みに弱い方は各種麻酔の用意がありますのでご安心ください。
種類 |
効能 |
極細針 |
通常の針よりかなり細い特注針 |
笑気麻酔 |
吸入することで痛みの感覚が鈍くなり、リラックスした感覚になります。 |
表面麻酔 |
局所麻酔薬を針を刺す部分に貼り付けることで痛みを鈍くします。 |
当院の麻酔について
おでこのしわ治療(ヒアルロン酸)の料金
TCB東京中央美容外科では患者様にご満足いただける施術を多数ご用意しております。
施術ごとの詳しい価格については料金表をご覧ください。
料金表を見る
本ページの監修医師
ヒアルロン酸注射は美容整形の中でも人気の高い治療の1つで、顔のしわやほうれい線の解消、涙袋や鼻など、さまざまな部位に注入することが可能です。ダウンタイムも短く手軽で安全性の高い治療のため、初めて美容整形を受ける方にもおすすめです。手軽な治療である反面、使用するヒアルロン酸の選定や注入する部位、量によって、仕上がりは大きく変わってきます。TCBでは経験豊富な医師が、患者様の要望に適したヒアルロン酸を選定します。いつまでも若々しくありたいという患者様の気持ちにとことん向き合いますので、ぜひ一度ご相談ください。
東京中央美容外科【TCB梅田大阪駅前院】
院長 寺西 宏王
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経歴
- 2004年
- 兵庫医科大学 卒業
- 2004年
- 兵庫医科大学病院
- 2006年
- 京都医療センター 外科
- 2007年
- 京都大学医学部付属病院 心臓血管外科
- 2007年
- 静岡県立総合病院 心臓血管外科
- 2012年
- 小倉記念病院 心臓血管外科
- 2016年
- 小倉記念病院 心臓血管外科 副部長
- 2019年
- 東京中央美容外科 京都駅前院 院長
- 2020年
- 東京中央美容外科 梅田大阪駅前院 院長
さまざまな学会の専門医・会員が在籍
TCB東京中央美容外科は、日本美容外科学会(JSAS)正会員、日本形成外科学会(JSAPS)専門医・正会員、日本形成外科手術手技学会会員、日本外科学会会員・専門医、日本整形外科学会会員・専門医、日本皮膚科学会会員、日本抗加齢医学会正会員、日本アンチエイジング外科学会会員、乳房再建エキスパンダーインプラント責任医師、日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会正会員、日本静脈学会会員、日本脈管学会専門医、下肢静脈瘤血管内焼灼術指導医、日本創傷外科学会会員・専門医、日本熱傷学会会員・専門医、日本創傷治癒学会会員、皮膚腫瘍外科分野指導医・領域指導医、日本Acute Care Surgery学会会員、日本整容脳神経外科学会会員、日本頭蓋額顔面外科学会正会員、日本口蓋裂学会正会員、日本ペインクリニック学会正会員、日本マイクロサージャリー学会会員、日本麻酔科学会正会員、麻酔科認定医、麻酔科標榜医、臨床研修指導医、日本臨床外科学会会員、医学博士、などの資格を持つ医師が在籍しています。
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患者様にはご不便をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。