埋没法は目に悪くないの?術後の腫れや安全性・持続性について

埋没法は目に悪くないの?術後の腫れや安全性・持続性について 埋没法は目に悪くないの?術後の腫れや安全性・持続性について

東京中央美容外科特別指導医、福岡天神院院長村田が二重埋没法を一刀両断!目に悪くないの?どれだけ腫れるの?持続力は?何点固定が良いの?切開法とどっちがいいの?絶対に平行二重にしたい!など、多くの方が悩まれる内容について解剖学的視点でしっかり説明します。

【二重埋没法は目に悪くないの?~基本的には安全。挙筋法には注意すべし!~】

【二重埋没法は目に悪くないの?~基本的には安全。挙筋法には注意すべし!~】 【二重埋没法は目に悪くないの?~基本的には安全。挙筋法には注意すべし!~】

キレイな二重の瞳、憧れますよね。
私も高校生までは一重でした。二重になって周りからの印象が変わったようです。写真を見比べると、私は今の目のほうが好きです。

二重の手術は大きく切開法と埋没法に分かれます。切開法についてはまた別の機会に説明しますね。

美容外科技術の進歩とともに埋没法も進歩してきました。
現在あらゆる美容外科があらゆる二重埋没法を用意していますね。
どの院のどの方法で埋没法をしても、ダウンタイムや持続力に多少の差はありますが思ったより簡単に二重になることができます。
施術したその日から二重になります。理想のラインを施術するドクターにきっちりと伝えて、二重で明るい明日を迎えたいですね!

とはいっても、目はとても大事な臓器です。
二重埋没法で目に何かしらの障害が残ることがあったら心配ですね。
特に未成年の患者様の場合、保護者の方からも本当に良く聞かれるのが安全性についてです。

私はいつもカウンセリングの時、上に載せたような図を描きながら、

  1. 1)技術が未熟な医師が担当した場合、結膜や角膜に傷を作ることがある。
  2. 2)どの院のどのような方法であれ、挙筋法で二重埋没法を行った場合は筋性の眼瞼下垂を数年後に発症することがある。

この2つの危険性を必ず説明するようにしています。

1)については、例えば指導医の指導のもとしっかりとした手順を踏めば、少々未熟な医師でも安全に施術することができます。よほどのエラー(眼球の上に針を落とす、麻酔の針の方向を間違えるなど)が無い限りはまず起こりえません。

2)について。
あらゆる二重埋没法は瞼板法と挙筋法のどちらかに必ず分類されます。

瞼板法とは、瞼板(=軟骨)にまぶたを固定する方法です。

挙筋法とは、ミュラー筋や眼瞼挙筋といった筋・腱組織にまぶたを固定する方法です。
どちらも全く同じラインの二重を作ることができますが、人間は1日に2万回近く「まばたき」をしているので、固定した組織にも1日2万回近くの支える労力がかかっています。
瞼板は軟骨なのでこれを長年支えるだけの強さがありますが、筋・腱組織の場合はそうはいきません。
筋・腱組織が耐えられるかどうかはその人の持って生まれた強さに完全に依存します。
もし耐えられなくなった時、それが何年後かはわかりませんが、筋・腱組織は収縮する力を失ってしまいます。
これが眼瞼下垂です。
全ての方がそうなるわけではなく、また時間が経ってから起こる合併症なので、二重埋没法が原因で眼瞼下垂になったとは思わない方もいらっしゃるようです。医師も他の原因があるかもという逃げ口上が出来るかもしれません。

形成外科的な観点から挙筋法は一切行わないクリニックもあります。
当院では希望があればもちろん挙筋法も行っていますが、その場合のアフターフォローは瞼板法よりかなり慎重に行うようにしています。

【どれだけ腫れるの?】

二重埋没法の後の「腫れ」は4種類あるのをご存知ですか?

  1. 1)麻酔液そのもののボリュームによる腫れ(むくみ)
  2. 2)針や粘膜把持(まぶたを掴んだり挟んだりする行為)による腫れ(無菌性炎症)
  3. 3)内出血による腫れ
  4. 4)細菌感染による腫れ(感染性炎症)

このうち、ドクターの技量・腕で極限まで減らすことができるのは1)2)の2つです。

1)麻酔液そのもののボリュームによる腫れ(むくみ)

麻酔液はそれそのものの量でまぶたに腫れを作ります。
0.1ccなら0.1cc分、1ccなら0.1ccの10倍の大きさの腫れを作ります。
麻酔液自体は12時間以内にほとんど吸収されてなくなりますので、術直後の麻酔液によるむくみはあまり気にしなくて良いという考え方もあるでしょう。
でも、麻酔液で腫れていると固定したラインが腫れで幅広く変化し、うまくいったかどうかの判断が数日後になってしまいます。
施術を受けた方なら誰もが二重にした直後に理想の二重になったかを確認したいものですから、麻酔は効果があるギリギリの量にとどめておくほうが患者様の満足度が高い結果になるのです。
血管を収縮させることの出来る麻酔液もあり、薬物動態上、通常の麻酔薬より少ない液量で効果が出ることが分かっています。血管を収縮させることで術中の無駄な出血も抑えることができますので、当院では局所麻酔液の第一選択になっています。

2)針や粘膜把持(まぶたを掴んだり挟んだりする行為)による腫れ(無菌性炎症)

紙の端っこで皮膚をシュッと切ってしまった経験、ありませんか?
大して深くない傷なのに翌日くらいまでは腫れてヒリヒリしますよね。
人間の体は少しでも傷がつくとこれを修復しようとして腫れが生じます。毛細血管を拡げるブラジキニンという成分が傷の周りに集まり、白血球が総動員で傷を守るのです。これを炎症といいます。
二重埋没法で用いる針や糸は十分に細く、皮膚や粘膜に与えるダメージはとても少ないものですが、それでもまぶたは炎症を起こして腫れます。
腫れの度合いはそのまま操作の乱雑さに比例しますので、とにかく無駄に針を刺さないこと、皮膚を持ったりする際は細心の周囲を払って優しく扱うこと、仕損じなく一発一発で確実に手技を完遂させることが大事です。

3)内出血による腫れ

私でさえも施術中、時々内出血を作ってしまいます。患者様には素直に「ごめんなさい」と謝っています。
表に見えている血管ならそのほとんどをよける腕はあります。
しかし組織の中にある毛細血管はさすがに避けようがなく、ある一定の確率で内出血に繋がります。
これはどんな名手でもかわりません。
内出血自体は目に影響するものでもなく、術後の二重のラインに影響するものでもありませんが、術後の患者様の満足度に影響するのは明らかです。
内出血の確率を下げるために、無駄な操作を行わないこと、手数の少ない施術(針をさす回数や糸を通す回数を極力抑える)をすることを心がけています。

4)細菌感染による腫れ(感染性炎症)

細菌感染を起こさないためには創を清潔に保つことが一番大事です。二重埋没法で固定に使った糸そのものに細菌が感染した場合、一旦抜糸をしないと感染が治まらない場合があります。いくら待っても改善しないのです。
細菌感染による『腫れ』の特徴は、『局所的熱感(腫れた部分が熱くなっている)』『疼痛(押すと痛い)』『発赤(赤くなっている)』『腫脹(腫れた部分の皮膚がピンと張っている)』が2日以上続くことです。このようなときは主治医の先生に早めに診てもらうようにして下さい。

【持続力は?】

二重埋没法は、瞼板(あるいは挙筋・腱膜)とまぶたの皮膚を糸で固定する手術法です。

二重埋没法の持続力は、

  1. 1)引っ張る側(瞼板(あるいは挙筋・腱膜))の耐久力
  2. 2)引っ張られる側(瞼の皮膚)の耐久力
  3. 3)糸自体の耐久力

の3つの因子で決まります。

1)引っ張る側の耐久力

瞼板>腱膜>挙筋の順に耐久力があります。一般的に瞼板法が勧められている理由でもあります。

2)引っ張られる側の耐久力

瞼の皮膚、組織の強さが耐久力に影響します。まぶたの脂肪がたっぷりある方、アイプチやアイテープで皮膚が荒れている方、皮膚のたるみが多い方は耐久力が落ちてしまいます。

3)糸自体の耐久力

二重埋没法に用いられる糸は、伸び縮みする糸、引っ張る力に強い糸、なかなか切れない糸、太くて切れやすい糸、などその種類も様々です。使う糸によって二重埋没法の値段が異なってくる場合もあります。

総じて、二重埋没法は二重切開法と違っていつかは外れてしまう可能性のある術式です。
一方、腕のある美容外科医は、切開法をごく小さな傷で施術することで埋没法と同等のダウンタイム・切開法と同等の持続力を実現することが出来ます。東京中央美容外科では『ナノカット』という手法で患者様に広く選択されているものです。

【何点固定が良いの?】

結果から先にいいますと、二重の固定は通常は2点で充分です。
2箇所を2点で固定する場合は2点留め、4点で固定する場合は4点留めといったりしますが、言い方の違いはあっても二重は2箇所固定すれば大丈夫です。

では、なぜ3点留め、6点留めといった表現があるのでしょうか?
3点留め、6点留めとも固定する点は3箇所ということになりますが、3箇所での固定が望ましい場合は

  1. 1)ご高齢だったりアイプチ・アイテープで皮膚がたるんでいる場合
  2. 2)何度埋没法をしても外れてしまう場合

のどちらかしかありません。
美容外科によっては固定する点で料金が異なる場合があり、利益追求のために固定点を増やす場合もあるかもしれませんが、あまり好ましいことではありません。

二重のラインというのは、「線」という考え方に準じています。
中学生時代に「線」という言葉、習ったことがありませんか?
2点が定まれば、それで描かれる線は1本しかありません。
つまりA点とB点があれば、それを通る線というのは1本しかないのです。

人間の皮膚には虫眼鏡でみればわかるかもしれませんが細い線が何本もあります。
もちろん瞼にも細い線が無数にあります。
二重埋没法というのは、その線の上に2点の固定点を置くことで、二重の線として活かす手法となります。
2点だろうと3点だろうと4点だろうと、その線を活かせばその線が二重になります。
「線」の考え方で分かる通り、活かすために必要な固定点は2点で十分なのです。

ただし、皮膚がたるんで線が不明瞭な方、アイプチやアイテープなどで線が乱れている方に限っては、より多くの固定点で線を”作り出す”必要があります。医師がその必要性をしっかりと判断し、なるべく無駄のない二重埋没法の手術を行う必要があると思います。

【切開法とどっちがいいの?】

二重の施術には埋没法と切開法がありますね。
2つの方法で悩まれている方も多いと思います。
どちらにもメリット・デメリットがあります。
皆さんによく聞かれる内容について説明しますので、これを元に自分に合った方法を選んでいただくと良いと思います。
なお、例えば当院でいう”ナノカット”は微小切開法の一つですが、これは埋没法をより強力なものにする手技なので、埋没法の一種と考えていただいて良いと思います。

1)傷

○埋没法:上瞼の表面に針穴程度の傷が2~4箇所です。2週間程度でほとんど見えなくなります。なお、上瞼の表面に全く傷をつけずに埋没法をすることもできますが、解剖学的にどうしても固定力が弱まってしまいます。
○切開法:傷がそのまま二重のラインになります。3ヶ月程度で傷はきれいになることが多いです。メイクは術後1週間程度で可能ですので術後3ヶ月程度はメイクで隠す状態となります。

2)見た目

埋没法は自然で、切開法は「どぎつい」「やった感がでる」というのは完全に間違いです。
ダウンタイムを終えた切開法は埋没法と同様に自然な二重になります。
むしろ後述するROOF切除ができるのは切開法だけですので、より軽い印象の二重にするには切開法の方が適しているという先生もいます。

3)ダウンタイム

○埋没法:むくみや腫れは1週間程度で80%程度治まります。抜糸は必要ありません。
○切開法:術後5日~1週間程度で抜糸となります。その間は糸が見えることになります。また、抜糸後も1ヶ月程度は傷に赤みが出たりする場合があります。医学的に言うと、切開法の傷の炎症が完全に治まるのは術後3ヶ月後くらいと言われています。

4)持続力

○埋没法:どんな術式であれ切開法以上に持続力のある埋没法はありません。例えば東京中央美容外科【TCB世田谷院】のように”ナノカット”を加えることで切開法に近い持続力を実現したり、外れたら再固定を行う保証をつけたりといった工夫をそれぞれの院が用意しているようです。
○切開法:基本的に一生モノの二重になります。ところが、以前ほど切開法が行われなくなり、きっちりとした手技ができる医師が減ってきたのか、当院には「切開法が外れました」という相談もよくあります。切開法をしっかりと施術できるクリニックで施術された二重は本当に持続力があります。

5)他の手技との相性

○埋没法:眼窩脂肪切除を併せて施術できます。小さい傷で済むのが特徴です。
○切開法:皮膚を全切開するわけですから、眼窩脂肪はあるもの全てを取り除くことができます。加えてROOFという皮下脂肪もしっかりと取ることができますので、術後落ち着くと瞼の重みはより軽くなります。後述する「たるみ取り」も併せて行うことができますので、皮膚のタルミが激しい方にもしっかり対応できるのが切開法です。

6)修正

○埋没法:埋没法は幅修正がしやすいです。より幅広にしたい場合は以前の糸を抜糸することなく幅を拡げることができます。より幅狭にしたい場合は一旦抜糸が必要になります。
○切開法:一度完成した切開法による二重の幅を修正するのは、場合によってはほぼ不可能です。より幅広にすることはできますが、より幅狭にするのは強固な癒着を剥がさない限り難しいのです。

7)危険性

埋没法・切開法ともに、手技に精通している医師が施術する限り危険性に差はありません。

8)その他

ご高齢な方や瞼の皮膚のタルミが多い方の場合は埋没法で二重が上手に作れない場合があります。切開法+たるみ取り(余剰皮膚切除術)を併せて行うことで自然な二重が実現します。

個人的な考えですが、はじめての二重施術で瞼にタルミを認めない方は、まずは埋没法で二重の印象を知ってみるのが良いかと思います。
一方、何度も二重埋没法を受けているけどラインが外れてしまう方や瞼の皮膚のタルミが激しい方には切開法をオススメします。

【絶対に平行二重にしたい!】

【絶対に平行二重にしたい!】 【絶対に平行二重にしたい!】

目元までしっかりとラインが入った二重、憧れますよね!
平行型の二重」というのは目元までキレイなラインの入る二重のことを言います。
対して、目元の途中でラインが細くなって消えている二重のことを「末広型の二重」といいます。

あなたの二重が末広になるか、平行になるか?それには2つの要素が絡んでいます。

  1. 1)蒙古襞(もうこひだ)の大きさ、厚み、方向
  2. 2)二重の幅

蒙古襞(もうこひだ)とは、アジア系人種に特有の目頭側に張っているひだのことで、目頭のピンクの部分(涙丘といいます)を隠すように存在しています。蒙古襞の大きさや厚み、方向は人によって全く異なっており、中には日本人ですが蒙古襞がほとんど無い方もいらっしゃいます。

上の図を見てみましょう。
①と②の2つの二重ラインが描かれています。蒙古襞もしっかりと張っていますね。

①のラインは、まつげ近くの狭い二重ラインです。目頭側で途中から蒙古襞に乗り越えられていますね。
この状態が末広型の二重です。二重ラインが低いと蒙古襞の力に負けて、目頭側の二重のラインが消えてしまうのです。
②のラインは、広めの二重ラインです。蒙古襞の力が届かないところに二重がありますので、ラインはそのまま目頭側に伸びていけます。
この状態が平行型の二重になります。

あなたの目が蒙古襞が強いタイプで、平行型二重を希望されるなら、

  1. 1)蒙古襞を減らす、ないし切除する。
  2. 2)二重の幅を大きくする。

のどちらかが(あるいはどちらとも)必要になります。
もしあなたの目が蒙古襞があまり無いタイプでしたら、二重の幅をやや大きめにするだけで平行型の二重が実現するかもしれません。

美容外科の診察やカウンセリングでは”二重のシミュレーション”というものができます。
私達は、専用の器械を使って実際に希望される幅とどのような二重になるかのシミュレーションをしっかりとした上で、理想の二重を作り上げています。

この記事を監修したドクター

村田 将光

福岡天神院 院長

村田 将光

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TCB特別指導医、外科医としての経験が長く心臓血管外科・外科でそれぞれ専門医資格を持つドクター。
自然な仕上がりに定評があり、技術の高さはもちろん、患者様とのコミュニケーションを大切にしご満足いただける治療を徹底しております。

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