美容外科・形成外科・整形外科の違いと診療メニュー

美容整形とは

美容整形とは、身体の機能的な欠陥や異常を治療するのではなく、美しさを追求し、外見に関する悩みの軽減や理想の容姿を目指すことを目的とした治療です。「美容整形」は俗称であり、正式には「美容外科」と呼ばれます。

美容外科・形成外科・整形外科の違い

「美容外科」「形成外科」「整形外科」は、それぞれ診療の目的や適応部位に違いがあります。
美容外科は、より美しい外見を目指して、身体の表面の形状に変化を加えることを目的とした診療科です。形成外科は、身体の表面にある異常の改善をサポートする診療科です。美容外科と形成外科は目的に違いがありますが、共通する技術が用いられる場合もあります。
整形外科は、骨や関節、筋肉などの運動器の疾患や外傷を対象とする診療科であり、美容外科や形成外科とは異なる技術が求められます。

美容外科の診療メニュー

美容外科にはメスを使用する手術だけではなく、注射や医療機器、糸などを用いて切開せずに行う施術もあります。注射や糸を用いて、パーツの形成やしわ・たるみの改善を目指します。医療機器は、レーザーや超音波の照射する機器、針のついた機器などを使用します。

二重・目元の整形

二重・目元の整形には、二重まぶたを形成する施術や、目元を大きく見せることを目指した施術、まぶたのたるみにアプローチする施術などがあります。

二重埋没法

埋没法は、まぶたを糸で留めて二重まぶたを形成する施術です。針と糸のみを使用して二重まぶたを形成するため、施術時間やダウンタイムが短い特徴があります。糸を取り除くともとに戻せたり、デザインを修正できたりするのもメリットの1つです。

二重切開法

まぶたを切開して二重まぶたを形成する手術です。メスを使用するため、ダウンタイムが長くなる場合がありますが、長期的な効果が期待できます。

目頭切開

上まぶたから目頭にかけて張っている「蒙古ひだ」に対して切開を行い、目元の印象を変えることを目的とした施術です。目と目の間隔が狭く見える場合があり、離れ目でお悩みの方にもおすすめです。

まぶたの脂肪取り

針を使用して上まぶたに小さな穴を開け、脂肪を取り除くと、目元をスッキリさせる効果が期待できます。二重整形との併用で、二重ラインをより綺麗にキープしやすくなります。

鼻整形

鼻整形には、鼻を高く見せることを目指す施術や、小鼻や鼻の穴の印象を小さく整える施術、鼻下を短く見せることを目的とした施術などがあります。

小鼻縮小術

小鼻や鼻の穴を小さく見せる効果が期待できる施術です。筋肉の働きを弱めるボトックス注射や、針と糸で行う鼻翼縮小埋没法、小鼻の内側を切除する鼻翼縮小完全内側法、脂肪を溶かすことを目的とした脂肪溶解注射など、さまざまな方法があります。施術方法によって、ダウンタイムや適応の症状、効果、持続期間などが異なります。ご自身の症状に合う施術の選択で、小鼻に関するお悩みを改善に導きます。

人中短縮術

余分な皮膚を除去して人中を短く整える手術です。人中は、鼻と唇の間にある溝のことで、人中が長いと面長な印象や老けた印象を与えてしまう場合があります。人中短縮術で皮膚を数ミリ切開すると、若々しい印象を与えたり、顔全体が引き締まって見えたりする効果が期待できます。

鼻プロテーゼ（隆鼻術）

鼻にシリコンプロテーゼを挿入し、鼻を高く見せたり、理想の鼻筋へ整えたりすることを目的とした手術です。患者様の鼻に合わせたプロテーゼを使用するため、長期的な効果が期待できます。TCBでは、鼻先への負担を抑え、曲がりにくいとされるI型プロテーゼを採用し、立体感のある印象を目指します。

口元の整形

口元の整形には口角の引き上げを目的とした施術や、しわの改善を目指す施術、唇の厚さを整える施術など、さまざまな種類があります。

ガミースマイル治療

ガミースマイルとは、笑った時に必要以上に歯茎が露出して目立つ状態を指します。ボトックス注射で上唇を動かす上唇挙筋の動きを抑制する方法や、上唇の裏側の粘膜を切開し、溶ける糸を用いて縫合する方法があります。

M字リップ形成

ヒアルロン酸を唇に注入する方法や、上唇の中央から両外側の一部を切除し縫合する方法などにより、上唇をM字型に近づける施術です。口角が引き上がった立体感のある唇を目指します。

口角拳上

口角の下がりを改善するために、唇の両端を切開して引き上げる手術です。口角が上がることで、明るく若々しい印象を与える効果が期待できるため、「スマイルリップ」とも呼ばれます。また、加齢によって下がりやすい口角を整えることで、老けた印象の改善をサポートします。

小顔整形

小顔整形は、たるみの改善やリフトアップ、顔の脂肪除去などを目的とした、さまざまな種類の施術があります。

糸リフト（スレッドリフト）

皮膚にコグ（棘）のついた糸を挿入し、たるみを引き上げてリフトアップを目指す施術です。ほうれい線やフェイスラインのもたつきなどを改善に導くため、小顔効果が期待できます。

ハイフ（HIFU）

超音波エネルギーでしわやたるみの改善を目指す治療です。熱によって皮膚に刺激を与えることで、修復過程でコラーゲンの生成が促され、肌の引き締まりが期待できます。症状によって超音波を当てる皮膚の層を変更できるため、症状の原因となる部位へピンポイントにアプローチしやすい特徴があります。

バッカルファット除去

バッカルファットとは、頬の内側の深い層にある脂肪を指します。バッカルファットを除去することで、頬のたるみや張りを改善してフェイスラインを整える効果が期待できます。また、バッカルファットは年齢とともに下垂するため、ほうれい線やたるみ、マリオネットライン、下膨れなど、バッカルファットが原因で引き起こされる症状の改善にも効果的です。

注射によるプチ整形

注射によるプチ整形は、しわの改善やパーツ形成、部分痩せなど、注入する成分によって期待できる効果が異なります。注射を用いて治療を行うため、治療時間やダウンタイムが短い特徴があります。

ボトックス注射

筋肉の過度な発達を抑制し、エラ張りやしわ、肩こりなどを改善に導く効果があります。おでこや眉間、口元などの顔だけではなく、ふくらはぎや肩など、さまざまな部位に適応する治療です。ボトックス注射は、筋肉の動きが原因で引き起こされる症状に効果的なため、ご自身の症状が適応するかを事前に医師にご相談ください。

ヒアルロン酸注射

ほうれい線やしわの改善、涙袋・唇・鼻などのパーツ形成に効果的な治療です。ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分で、皮膚のハリやうるおいを保つ働きがあるため、エイジングケア効果も期待できます。

脂肪溶解注射

気になる部位に注入することで、部分痩せを目指す注射です。顎下や頬、二の腕、ふくらはぎなど、ダイエットでは変化が出にくい部位へも効果的です。脂肪細胞を減らす作用が期待できるため、リバウンドしにくく痛みが少ない特徴があります。

婦人科形成

婦人科形成とは、女性器の大きさや形の調整や、黒ずみやにおいの改善を目指す施術です。

小陰唇縮小手術

肥大してしまった小陰唇の大きさや形を整える手術です。こすれが原因で起こる痛みや臭いも同時に改善へ導きます。小陰唇は尿道口や膣を保護する役割がある部位ですが、日常生活に支障をきたす形状や気になる左右差などは、切開によって整える選択肢があります。

ピンクインティメイト

VIOの黒ずみを改善に導く医療用ピーリング剤です。デリケートゾーンだけではなく、脇や乳首、ひざなど、気になる箇所に塗布することで、黒ずみの改善が期待できます。1週間に1回のペースで3～5回程度治療をおすすめします。

点滴・注射

点滴や注射で有効成分を注入することで、美白効果、疲労回復、エイジングケアなど、成分によってさまざまな効果が期待できる治療です。ダウンタイムはほとんどなく、忙しい方でも受けやすい特徴があります。

白玉点滴・注射

グルタチオンを主成分とする点滴・注射で、メラニンの生成を抑える働きや抗酸化作用が期待できます。美白・美肌やエイジングケア、免疫力の向上などに効果的です。週1回のペースで合計5～10回程度の治療をおすすめします。

幹細胞エクソソーム点滴

ヒトから抽出した幹細胞を培養する際に生成される上澄み液・濃縮液を点滴で体内に注入する治療です。細胞の活性化によってターンオーバーの促進や抗炎症作用が働き、しわ・たるみの改善や肌のハリ向上に効果的です。また、ニキビの炎症や肌荒れの緩和も期待できます。

プラセンタ注射

プラセンタとは胎盤のことで、女性が体内で生成する成分からできています。プラセンタを注入すると、肌の再生力や保湿力の向上、美白、抗炎症・抗酸化作用などが期待できます。注射だけではなく、内服薬の服用による治療も可能です。

スキンケア治療

レーザーや針を使用した医療機器で、ニキビやニキビ跡、毛穴、しわなどのさまざまな肌トラブルを改善へ導きます。肌質改善やエイジングケアの効果も期待できます。

ポテンツァ

マイクロニードルで微細な穴を開け、真皮層にRF（高周波）を照射する施術です。創傷治癒力の働きによって、毛穴の開きやニキビ跡、クレーター、赤ら顔など、さまざまな肌トラブルに効果的です。

ダーマペン

先端に針がついたペン型の機器で、肌に微細な穴を開け、自然治癒力を引き出す施術です。毛穴やニキビ跡、しわ、たるみなどの肌トラブルの改善を促し、ハリや弾力を与える効果も期待できます。

ピコレーザー

ピコ秒（1兆分の1秒）単位で照射されるレーザーがメラニン色素に作用し、シミの改善をサポートします。コラーゲンの生成を促すため、美肌効果が期待できます。また、タトゥーのインク粒子にも反応するため、タトゥーの除去にも効果的です。

多汗症・わきが治療

ワキガの原因であるアポクリン汗腺を取り除き、多汗症やワキガの改善を目指します。

わきが手術

切開によるワキガの手術には、吸引シェービング法と剪除法の2種類があります。吸引シェービング法は、脇の下を1センチ程度切開し、カニューレを挿入してアポクリン汗腺にアプローチする方法です。
剪除法は、脇のしわに沿って3～4センチ程度切開し、アポクリン汗腺を直接切除する方法です。においの原因となるアポクリン汗腺に対して働きかけることで、長期的な効果が期待できます。重度のワキガでお悩みの方におすすめの手術です。

多汗症・わきがのボトックス治療

わきにボトックスを注入すると、交感神経に作用して汗の分泌を抑えるため、ワキガの改善効果が期待できます。汗の分泌が抑えられると、皮膚表面の細菌が繁殖しにくくなり、ワキガ臭を抑えやすくなります。デリケートゾーンからワキガの臭いが発生するすそワキガの症状にも効果的な治療です。