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2019/01/15 公開
2022/03/23 更新
テラ・コートリルは市販の軟膏で、ニキビを直接の対象としたお薬ではありませんが一部のニキビに有効です。
ニキビに対するテラ・コートリルの使用法についてご紹介したいと思います。
目次
テラ・コートリルはジョンソンアンドジョンソンから発売されている「化膿を伴う湿疹・皮膚炎に」使用する第二類医薬品で、薬局で購入できます。
- 【特長】
- テラ・コートリル®軟膏aは優れた抗炎症作用を示すヒドロコルチゾン(副腎皮質ステロイド)とグラム陽性菌および陰性菌などに広い抗菌力を示すオキシテトラサイクリン塩酸塩を配合。化膿をともなう湿疹・皮膚炎に効果的です。
- 【効能・効果】
- 化膿を伴う次の諸症:湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、しもやけ、虫さされ、じんましん、化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛のう炎)
- 【用法・容量】
- 1日1~数回、適量を患部に塗布するかガーゼなどに伸ばして貼付してください。
- 【成分・分量】(1g中)
成分 分量 オキシテトラサイクリン塩酸塩 30mg(力価) ヒドロコルチゾン 10mg - 【包装・希望小売価格】
テラ・コートリル®軟膏a 6g ¥1,000(税抜)
テラ・コートリルはすべてのニキビに有効ではありません。
むしろ悪化させてしまうこともあるので使用には注意が必要ですので、しっかり使用方法を理解する必要があります。
テラ・コートリルは抗菌剤だからといって、どのニキビにも効果が出るわけではありません。
むしろ一緒に配合されているステロイドは長期的に使用すればかえってニキビができやすくなってしまうのです。
基本的に、炎症を起こしていて痛みのあるニキビにピンポイントで使用するのが有効です。
毛穴の中に皮脂がたまった状態が白ニキビです。
その皮脂でアクネ菌が繁殖し、炎症を引き起こした状態が赤ニキビです。
黄ニキビは、赤ニキビが進行し膿が溜まった状態です。
有効なのは、炎症を起こしてアクネ菌が悪さしている赤ニキビと黄ニキビです。
白ニキビに使用するのはやめましょう。
白ニキビは「毛穴に皮脂がつまっている状態」です。
アクネ菌がまだ悪さをする前で、テラ・コートリルの抗菌成分は役に立ちません。
また炎症もおきていないため、抗炎症成分であるステロイドも役に立たないばかりか、ステロイドの作用で免疫を落としアクネ菌が悪さをしてしまいやすい環境にもなりかねません。
テラ・コートリルの有効性が強いか弱いかと言えば、市販薬の中では強いです。
そもそもテラ・コートリルがどんなお薬なのかと言えば抗生剤とステロイドが両方入っているお薬です。
抗生剤はテトラサイクリンといって、ニキビの原因菌であるアクネ菌に有効な成分ですし、ステロイドの抗炎症作用は強く、これによってニキビの炎症は早くひいてくれるのです。
対象 | 赤ニキビ・黄ニキビ |
---|---|
効果 |
|
副作用 | 短期の使用なら問題ない |
テラ・コートリルには他の市販薬では配合されていない、抗菌薬成分「オキシテトラサイクリン塩酸塩」が配合されています。
これは、なんと処方薬のニキビ用内服薬「ミノマイシン」と同じ系統の成分なのです。
この成分がアクネ菌を殺菌し、増殖を防いでくれます。
抗菌成分だけでなく、強力な抗炎症成分のヒドロコルチゾンも配合されています。
ヒドロコルチゾンはステロイドの一種です。
ステロイドと聞くと「怖い」と敬遠される方も多いのですが、短期間の使用であれば非常に安全です。
ちなみにヒドロコルチゾンはステロイドの中でも作用は弱い方に分類されていますのでより安全です。
ステロイドも内服と外用で副作用の出方が違います。
一定量を長期に内服する場合にはもちろん様々な注意が必要ですが、市販薬に含まれる弱いステロイドをピンポイント使用で期間も1週間以内に抑えればまず問題は起きないでしょう。
テラ・コートリルの使用は赤ニキビ・黄ニキビに限られます。
夜、通常のスキンケアが終わったあとに、綿棒で痛みのあるニキビ(赤ニキビまたは黄ニキビ)の部分にピンポイントで使用します。
ピンポイントというのが重要で、赤ニキビのない正常な肌に塗ると副作用のリスクが上がります。
基本的にステロイドは顔面に使用するのはよくありません(長期に使用すると赤みがでたりかえってニキビができやすくなる)ので、「ポイント使い」を心がけましょう。
1週間使用して効果がない場合や、逆に悪化が見られた場合はすぐに使用を中止して医師にご相談ください。
副作用は一般的な外用剤と同じく薬効成分が皮膚に合わないために起こる症状が懸念されます。
テラ・コートリルの場合、抗菌成分が皮膚に合わずアレルギー症状を起こしてしまうことがあるでしょう。
ステロイド成分は短期の使用(2週間以内)では問題ありませんが、長くなるとかえってニキビができやすくなったり顔に長期で連用していると赤みが出てきてしまうことがあります。
以下、細かい注意点について解説します。
テラ・コートリルには抗菌成分が含まれています。
同じ抗菌薬を長期にわたって使用すると、最初は効果があってもそのうち耐性菌(抗生剤に対してバリアーができてしまった菌)が発生し、効かなくなってしまいます。
またステロイドであるヒドロコルチゾンも長期使用には注意が必要です。
ステロイドの長期使用ではステロイド座瘡(吹き出物ができる)、酒さ様皮膚炎(赤ら顔になる)などの副作用が起きる可能性があります。
基本的に1週間にとどめておくのが良いでしょう。
それを超えて効果が感じられないときは必ず受診してください。
広い範囲に赤ニキビが目立つ場合は、多くの場合でその赤ニキビを抑えても次から次へと出てきます。
問題は白ニキビが大量にできやすい環境にあることです。
そもそも原因である白ニキビ自体を抑える治療もしないと十分な治療効果は見込めませんので、この場合はかえってステロイドが悪さをしてしまう可能性すらあります。
テラ・コートリルは抗菌剤とステロイドの合剤で、現在痛みを伴うアクネ菌が活発化しているニキビには有効ですが、すでに炎症がおさまってニキビ跡になってしまった部分にはまったく作用しません。
ニキビ跡を治そうとテラ・コートリルを使用することは意味がありません。
ご自分のニキビの種類と状態は確認できましたか?
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テラ・コートリルのようにステロイドと抗菌薬の合剤はありますが、医療機関ではテラ・コートリルの抗菌薬成分であるオキシテトラサイクリンよりもニキビに効く外用薬があるため、それを処方することはありません。
基本的に、ニキビに対しての外用抗菌剤は「ダラシンTゲル」または「デュアック配合ゲル」を使用します。
ダラシンTゲルにはクリンダマイシンという抗菌成分が、デュアックにはダラシンの抗菌成分に加えて過酸化ベンゾイルという成分が配合されて、よりニキビに効きやすくなっています。
デュアック=クリンダマイシン(ダラシンTゲル)+過酸化ベンゾイル
テラ・コートリルと同じ原理で、いくらダラシンTゲルといえど同じ薬剤を使用し続けるとニキビの原因アクネ菌がダラシンTゲルに耐性を持つおそれがあるため、デュアックのように複数成分配合された(クリンダマイシン+過酸化ベンゾイル)抗菌薬が、赤ニキビ治療として優れています。
医療機関がニキビ治療で用いるダラシンTゲルやデュアック配合ゲル以外にも、TCBではスキンケアに役立つさまざまな外用薬を取り扱っています。
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ピンポイントの赤ニキビの治療はクリニックでも抗菌薬の塗り薬で対応することはしばしばあります。
抗菌薬は増殖してしまったアクネ菌を抑制し、同時に炎症も抑えられるパワーがある優れものです。
ただし、1週間という期限で使用してみてください。
効果がなかった場合は、より抗菌作用の強いお薬を処方することが可能です。
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